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3日間は嘘みたいにあっという間に終わってしまった。
別荘のありとあらゆるところでやったので、帰る直前できるだけ掃除をしておいた。
シーツも洗って畳んでおいたんだから、立つ鳥跡は濁さず状態…のはずだ…。
この3日間
颯人とやって、食べて、やって、食べて、やって、ボーっとくつろいで、やって、食べて、やって…
っていう日だったと振り返る。
別荘の前で、迎えを待つ間、俺は気付いてしまった。
これ一生繰り返せるな…と…。
別荘での生活が終わったら、実家に帰らないとだし颯人としばらく会えなくなる。
入学してからほぼ毎日会っていたから、変な感じがするけれども、帰ってきたらまた颯人と一緒に過ごせるんだから…これくらい…。
車が見えない間に颯人を抱きしめる。
「外で、やめろよっ!」
と、離れていくつれない恋人に無理やりキス。
「もーっ……お前ってほんとそーゆーとこあるよな…」
「あーっ!マジ颯人、好きすぎる!!」
この3日間、ずっと好き好き言ってたら、言わない方が変な感じがしてくるくらいだ。
言葉にしにくかったこの感情は、こういうことだったのか。
颯人の方は俺が頼むと嫌々言ってくれるけれども、セックス中だけはよくなってくると…自分から好きと言ってくれた。
そんな颯人を思い出して、一気に体温があがる。
「ほんと帰りたくないな……またこような」
颯人の手を繋いで、先のことも考える。
俺は希望に満ちていたと思う。別荘以外でもこれから颯人と季節ごとに楽しみたいことがたくさんある。
でも、颯人は、一瞬だけ、なんだか辛そうな…泣きそうな顔をみせて何も言わないでいた。
「………颯人?」
どうしたのか聞こうとした時には、迎えがきてしまった。
車に乗り込むと、颯人はいつも通りになり、行きよりもだいぶ落ち着いて話していた。
「じゃあな、颯人。」
颯人を実家の前まで送ると、別荘にいた時では考えられないくらい程、軽く挨拶を交わし、そのまま別れた。
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