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39※
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「彩貴」
悠牙の命令を受けた弥景が、桧央を引きずって退出した後、優しく頭を撫でられながら、ソファーの方へと導かれた。
「ふぅっ…まさかおまえが、俺のために憤ってくれるとはな」
意外だ、と笑う悠牙にムカッと苛立ちが湧く。
「別に私はっ、きさまのためなどではっ…」
あれは桧央のためであって、ついでに私のせいで悠牙に何かあったら後味が悪いからでもあるから、別に悠牙の身を案じてでは決してない。
内心で必死に言い訳をする私の本音など、どうせ見破られていると分かっていながらも、私は強気に言い返した。
「ふっ、まぁそういうことにしておこうか?」
「しておくのではなく、そういうことなのだ!」
この男はだから嫌いだ。
嫌いで、腹立たしくて、だけどだから心地いい。
ツン、とそっぽを向いた私の手を、悠牙がそっと持ち上げた。
「人を殴ったことなどないくせに」
王子様?と笑う悠牙が、優しく労るようにその手を撫でる。
「私はもう王子ではないっ…」
「そうだったな。では王妃?」
「ふんっ…」
「さすがはおまえだ。俺の彩貴。みんなの前や桧央に向かって。堂々とした振る舞いだったなぁ」
「何がだ」
「さすがは元王族か。カリスマ性は伊達じゃない」
ご立派、と言う悠牙こそ。
カリスマ性というなら私などをずっと凌ぐ。
「それを言うならきさまこそ。随分と民に慕われている。あんな幼い者まで誑かして」
クッ、と笑って皮肉を込めて桧央のことを言ってやれば、にんまりと楽しそうな目をして悠牙が笑った。
「なんだ。嫉妬か?」
「はっ?誰が、きさまになど」
「俺は妬いたけどな」
「は…?」
それこそ何でだ。一体誰に。
「みんなの前で裸体を披露していたな」
「あれは…っ」
好きでやったわけではないし、屈辱以外の何物でもなかった。
「これは俺のなのになぁ?俺の妃だ」
「っ、何を…」
一丁前に独占欲か?
するりと伸びてきた悠牙の手に、ひょいっとその膝の上に抱き上げられてしまった。
「うわっ…」
ソファーに座った悠牙の上に、向かい合わせに座らさられる。
「本来肌に触れるのも、裸を見るのも俺だけのものであるはずだ」
「っ、っ…」
するり、するりと腹から背から尻まで撫でられ、何故か身体がビクビクした。
「なぁ彩貴」
「な、んだ…っ、ふ、ンッ…」
「もう2度と、他の者の前で裸を晒すな」
「んっ、ぁ…はっ、私だって、別に好んで晒す気は…っ」
「俺の前だけにしろ。俺だけに…」
うっ、わ…なんで、服の中に手など入れてくる。
「悠牙っ?」
「ふふっ、そろそろこっちも、準備を始めていこうなぁ?」
「こっち…?」
そう言いながら、するり、するりと肌を撫で、服をはだけさせていく悠牙の意味が分からない。
「っ!」
「これも、それも、初めてだろう?」
「ひっ、どこに、触れているっ…」
するりとズボンの中に手を入れられて、私はビクッと身を震わせた。
「どこって…ここ」
「っ、あっ…」
きゅっ、と中心を握られた驚きに、ビクンと身体が跳ね上がる。
「さすがに精通はしてるよな?」
「せっ…?」
「お〜、ちゃんと剥けてるじゃないか」
シたことがないんじゃなかったか?と、問われても何がなんだか。
「んっ、ふっ…や、めろ…触るな」
「なんで?」
「ふぁっ、へ、変だっ、それ…な、なんか…あぁっ」
ゾクゾクと、腹の奥が震えて背中を何かが駆け上がる。
「変じゃないよ。気持ちいい、だろ」
「ひぁっ、こ、れが…?気持ちがいいわけ…んぁっ!」
嫌だ!
変な声が勝手に溢れて止められない。
「ほら、先走りが溢れてきた。ちゃ〜んと勃ってるし」
「嫌だ、やだ、悠牙っ…やめっ、あぁぁっ」
ゾクゾクと背筋が震え、思考回路が奪われ始めた。
「ほら、快感に身を委ねろ」
「い、やだ…怖い。怖い!」
弱音を吐くなど屈辱だが、自分を自分で制御できなくなりそうな感覚が恐ろしい。
「大丈夫。大丈夫だ、彩貴。俺の手の感覚だけに集中しろ。ほら、気持ちいいな?」
「ふぁっ、悠牙っ、ゆうがっ…」
「うん、うん。ほら、気持ちいい」
「き、もち、い…?これ…?あっ、あ、んっ、なんかっ…」
「ほら、彩貴」
「あぁっ、くる…なんか、くるっ…」
クチュクチュ、グチュグチュと中心を擦られて、腹の奥から何かの波が襲ってきた。
「出せ」
「ひぃぁぁぁっ、こわっ、い…」
「大丈夫、大丈夫だ。そのまま委ねて、出せ、彩貴」
ゾワッとするような低音ボイスで、耳元で呼ばれたから堪らない。
「ひぁぁぁっ、あぁぁぁっ!」
尿とは違う。何かが奥から駆け上がり、気づけばビュッと悠牙の手を汚していた。
「あっ、あっ、あぁっ…」
すまない、と思うのに、真っ白になった頭が上手く働かない。
ビクビクと跳ねる身体がくたりと悠牙の胸に倒れて、宥めるようにヨシヨシと背中が撫でられた。
「上手にイけたな」
「い、った…?」
「あぁ。男はここを刺激するとこうして射精する」
「しゃ、せ…」
「気持ちがよかっただろう?」
「わ、からぬ…。ただ、なんか、ヘンに…」
そう、頭の中がわけが分からなくなって、ヘンなものが飛び出して。
「変じゃないよ、みんなそうなる。それが気持ちいい、で、これは精液だ」
「せぇ…?」
ほら、と見せつけられる悠牙の手のひらには、白くてベトベトした液体がついていた。
「っ…」
何だかそれがとても恥ずかしい気がして、思わず目を背けてしまう。
「くくくくっ、なんだ、おまえ、もしかしてこういうのが好き?」
また勃ち始めてる、と笑う悠牙に中心をピンッと弾かれて、私はソコのいつもと違った形に驚いた。
「これは、なんだ…?」
「ぷくくくっ、勃起って知らないの?男は感じると勃つんだよ」
「なっ、私は別にっ…」
「ふふ、どうやら王子様は恥ずかしいのがお好きらしい」
「馬鹿なっ…」
私がそんなわけ…。
「ちょ〜っとMっ気があるのかもな」
覚えておこう、と笑った悠牙が、私の出したものを布で拭い、チュッと口付けてくるのがなんだかとても気恥ずかしかった。
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