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「はぁっ…」
満足げな吐息と共に、ゴロンと横になってしまった悠牙が、ニヨニヨと頬を緩ませながら目を閉じる。
「あ、おいっ、悠牙っ?」
きさまの手…。汚したままだぞ。
まさかそのまま寝てしまうのではないかと焦った私は、手を伸ばしてサイドチェストの上のペーパーを何枚か引き出した。
「ほら、悠牙、拭け」
「ん〜?」
「ん、ではなくて!」
「あぁ」
ぼんやりと目を開けた悠牙が、私が無理矢理握らせたペーパーで、ようやく白濁としたものを拭い取る。
「まったく、世話の焼ける…」
「ぷっくくく。おまえ、さっきまでは身を委ねてヨガって可愛かったのに」
もう眉間に皺、と言われて手を伸ばされて、私はカッとなりながら反射的にその手を叩き落としていた。
「知らぬっ!あ、あんなもの…っ」
私ではないっ、と睨みつけた目は、ニヨニヨとした悠牙のだらしない顔に返された。
「き、さまの、酒の匂いに酔って浮かされただけだ」
だから正気ではない、と言い訳する声は小さく萎んでいく。
「そんな恥ずかしがらなくても。俺は嬉しいけどな。おまえが無防備に、俺の腕の中だけでは乱れてくれること」
「っ〜!き、さま、は…」
「うん?」
「その、嬉しいのか?私と、そういう、コトをして」
「え〜?もちろん」
当たり前、とケロリと笑う悠牙に、私はキュッと唇を引き結んだ。
「好きな子にはさ、触れたいと思うし、色んな顔を見せて欲しいと思うし、俺だけのものにしたいとも思う」
ひょいっと腹筋を使って跳ね起きた悠牙が、ジッと私を見つめて、ニッとその顔を緩めた。
「初心者のおまえを怖がらせたくないから、あまりその先のことは言いたくないけどな。ぶっちゃけ、抱きたいよ」
ツツーッと引き結んだ唇を指でなぞられて、私はビクリと肩を震わせた。
「っ、抱、く…?」
「あぁ。このお綺麗な唇の奥に、俺を突っ込んで泣かせたいとも思うし、こっちに俺のコレを挿れて、繋がりたい」
「っ〜!き、さま…」
するりと下に降りた悠牙の手が後ろに回り、臀部の谷間を撫でられて、私はビクンッと震えながら、悠牙から距離を取ろうと後退った。
「おまえの全部を俺のものにしたい」
ジッと真剣に、目だけが真っ直ぐに、私を射抜くように向けられる。
「っ、私は…」
私はどうなのだろうか。
悠牙のことは、まぁ、好きだ。
好いているし慕ってもいる。
この身もこの命も、委ねて構わないと思うくらいには信頼もしている。
だけど、身体を繋げようと思うには、まだまだ未知の恐怖と戸惑いが先に立ってしまい…。
「私は…」
「ふっ、急がない」
「え…?」
「別に、無理矢理どうこうはするつもりはないって言ってるだろ?」
「きさま…?」
「俺は、おまえの気持ちがちゃんと追いついて、1つになりたい、っておまえがちゃんと思うまで待つよ」
「悠牙…」
「まぁ、ちょこちょことちょっかいはかけるかもしれないけど」
今日みたいに、と笑う悠牙に、私はようやくストンと力が抜けて、ギッと悠牙を睨みつけた。
「この変態がっ」
「え〜?おまえだって随分とヨさそうだっただろ?」
「知らぬ!きさまっ、殺すっ」
真面目な顔をしていたかと思えばすぐこれだ。
だけどそれが、悠牙の気遣いだと、私はもう知ってしまっている。
だからありがたくそれに乗る。
「あ〜、久々に聞いたな、それ」
「っ、離せっ…」
「だから、国王暗殺は重罪だって」
素手で、拳を繰り出しただけなのに?
しかもあっさりその手は捕まっているし…。
「きさまっ、離せっ、この馬鹿力」
「おぅおぅ、威勢のいいことで」
これは仕置きだな?と笑う悠牙が、ぐるんと私の身体を返す。
「うぷっ、き、さま…」
「さぁて、お仕置きがてら、開発、開発」
「悠牙っ?!」
うつ伏せにされた身体を押さえられ、いきなりズルンと脱がされた下履きから、素肌が露になる。
「い、やだ…っ」
またぶたれる、と身を竦めた私に、くつくつという笑い声が降ってきて、何故かヌルリとしたものが、尻の狭間に潜り込んできた。
「っ?!」
細く、冷たいそれは、悠牙の指か?
「あっ…」
クチュクチュと、指先を曲げ伸ばししながら、悠牙の指が1本、後ろに差し込まれた。
「あっ、はっ…き、さま…」
「ふふ、さて、いいトコロはどこだったか」
ココか?と言いながら、悠牙の指先が入り口から少し入ったところでお腹側にクイッと曲げられる。
「あぁぁぁっ!」
途端にビリッと痺れるような感覚が走り、手足がピンと突っ張った。
「見ぃ〜っけ」
ぷくくく、と、何とも楽しげな笑い声と共に、執拗に今見つけられた箇所を責められる。
「あっ、いやだっ、そこ…っ、やめっ…」
「やじゃない、ココがおまえのイイところ」
ほら、とまたもグリグリと、中のその1点を押され、私はただただビクビクと仰け反った。
「悠牙っ…」
「ふふ、ほら、勃ってきた。気持ちいいな」
「あっあ、やだっ…」
「いつでもイッていいぞ」
「あ〜っ、やめっ…」
グリグリ、グチュグチュと、中を刺激され、堪らず首を左右に振る。
「無理矢理っ、しないと…っ」
言ったくせに。
「まぁな?でもこれはお仕置きだ。俺を殺そうとするのは構わないが、仕損じたら罰があると言っただろう?」
「あんなものはっ…」
ただの戯れじゃないか。
悠牙も分かっているくせに、こんな、仕置きなど…。
「ふふ、だから痛みは勘弁してやってるじゃないか」
「あぁっ!」
だからと、こんな恥ずかしく、屈辱的な…。
「ほら、イきたいだろう?イっていいぞ」
ほらほら、と、ただひたすらに、しつこく1点を責められて、私は堪らず前から白濁を吹き出した。
「っ、っ、っ…」
あぁ、この途方もない解放感はなんだ。
震えた身体が、ズブズブと快感の海に呑まれていく。
「あ、あぁ…ゆうが」
自分が自分でなくなりそうで怖い。
「くくくっ、見ろ。俺を、見ろ。俺だけを」
快楽の波に溺れてもがいて。
「ゆうが」
「あぁ。上手にイけたな。しかも中イき」
えらい、えらい、と頭を撫でられて、その心地よさにまた快楽の海が深くなる。
「おまえもさ、たまには少し、気を抜けよ…」
背負ってばかりじゃ疲れるぞ、と笑う悠牙の声が、どこかに遠い。
「悠牙…」
チュッと口付けられた温もりを感じたところで、私は緩やかで穏やかな、シーツの海に沈んでいった。
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