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湿った衣擦れの音、ぱぁんっ、ぱぁんっと肌と肌のぶつかり合う激しい音が室内に響き渡る。久米は布団の上で仰向けになって、年上の男は相手の両脚を肩に乗せ、一突き毎に力強さを増す腰遣いで十年間懸想していた想い人をじわじわと攻め立てていく。
天井と愛しい男を見上げながら、久米は褥で酷く身悶える。久米の身体の内、臍近くまで深々と打ち込まれては退いて、再び奥まで穿たれる楔がありとあらゆる官能を与えた。久米は年上の男が与える刺激に激しく翻弄されながらも、享楽を丸呑みにして相手にもっとと強請るように腰を緩く揺らしてみせた。
二匹の獣は空調の効いた快適な室内で、うっすらと汗だくになりながら、いけない遊びに夢中になっている。
所々息を呑みながら、箱根が年下の男の視界にかかった邪魔な髪を指先で横に払う。…久米の頭部はしっとりと汗に濡れ、年上の男が避けた一房の髪もぺったりと頭に付着した。久米の双眸は最早年上の男の求愛を強かぶつけられ、その情熱に逆上せられたのかとろんとしていた。見る者全てが息を呑みそうな、凄艶な瞳。…どんな屈強な男をも誘い込み、足元にひれ伏させる、性質の悪い魔性の目。
「…本当ならっ、もっとアンタを、ゆっくりじっくり…攻め立てて…ッ!!」
切れ切れに発する箱根の声は、嫌々と激しく左右に頭を揺らしながら、後孔は男をどんどんと呑み込んでいく年下の男に届いているのかわからない。それでも、箱根は声をあげ続けた。
「ぐっずぐずの身体を…愛してやりたい、って…思っていたんだけどな…っ!!」
久米はほろほろと涙を流しながら、未知の領域の快感に頭を左右に振って恐怖を示す。…それでも男のされるがままに久米は楔の律動に合わせて少しも抗わずに身体を揺らし続けた。
「やっぱ、我慢できねぇわ…っ!!十年ぶりに会った上に、こうしてアンタの裸に触っちまったらさぁっ!!」
室内は二人の温もりが溶けあい、布団の上は蒸すように暑い。だけれど、繋がれた部分から生み出される二人の熱は、冷めるどころか一気に上りつめていく。
「…まあ、いいや。…これからは、長い付き合いになるんだ。じっくりすんのは、また今度のお楽しみだな…っ!!」
組み敷かれてから、久米の唇からひっきりなしに漏れ出る嬌声が一際大きくなる。箱根は深く潜り込んだ、年下の男のナカが艶っぽくうねるのを敏感に感じ取った。
「…れ、つぅ…っ!!」
久米の悦楽に陥落した表情が、年上の男に向けられる。震える両腕を精一杯に相手へと伸ばす久米を見て、年上の男は額に汗を浮かべながら、ふっと不敵に微笑んでみせた。
「ああ…。ここにいるよ。」
二人は強く抱擁する。角度の変わった楔が、久米を更に未体験の快楽へと攻め苛んでいく。
「…れつ、れつ…っ!!ぼく、もぅ…っ」
すっかりあがった久米の息を、己が唇で吸い取って、年上の男は相手の頭を優しく撫でてやる。
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