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「ただいま」
「…………………」
「つーか、不法侵入かよ」
「……………………………」
アパートに帰るなり元春の部屋に直行したけど鍵がかかっていて、帰ってないんだなと自分の部屋に戻ったらベッドに元春が寝ていた。怖ぇよ。マジで不法侵入だかんな。
イラついてらっしゃるのは距離が離れててもよくわかる。片膝立てて仰向けに寝転がっていた。目元を塞いでいた腕をあげて、一瞬俺を睨んだけど、またもとに戻った。
すげー怒ってらっしゃる。
「元春」
「…………………」
「…………………………………とりあえずごめん」
謝ってみる。
「…………………………」
シカトされた。
「なあ、なんで怒んの? 連絡出来んかったのは悪ぃけどさ、そんな態度かよ」
ベッドの端に腰かけて、俺は話しかける。
「……………………」
「……え、無視? ごめんって」
「………………………」
「なんか喋れよ」
「…………………」
「………………………そーゆーことされっと、俺もムカつくんだけど。話し合う気ねえなら帰れ」
元春は不機嫌そうに身を起こして、俺を抱きしめた。背中をさすってやる。なんでそんなに不安なんだよ。だったらお前がどっか行くなよ。
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