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「…………お酒何飲んだの」
「ビール」
「どのくらい?」
「知らねーよ。覚えてねーよ」
「覚えてないほど飲んだんだ」
「ちげーよ、いい加減にしろ。いちいち覚えねえだろ。……俺がそこまで飲まないの元春だって知ってんじゃん。なんなんだよ!」
「知ってる。……………………どうせ言っても聞かないだろうけど、人前で日本酒とか焼酎とか飲まないでね」
「はぁ? なんで?」
「………………酔ったときの自分覚えてないでしょ」
冷静な目で見つめ返されて、俺は目をそらす。えーと、それってこの前、………いつだったか………元春と飲んだとき? 確かにあんま覚えてないや。
「………それはあんたといたときだから」
「いや、関係なく。あんま飲んだことないでしょ?」
「ない」
「うん」
「……………あっそ、わかった。で? 他に何我慢すればいいわけ。俺は」
またにらめっこが始まる。
「…………別に我慢しろとは言ってないじゃん」
元春は冷静に言うけど、怒りはひしひしと伝わる。
「いや、言ってるも同じだろ。制限してねぇとか言うけどさあ、俺また誰かんとこ泊まるとかなったときにすげーやりづれえんだけど」
「事前に言ってほしいだけだよ!」
「それが出来んかった、ってのが今回だろ! だいたい逐一報告しろなんて言われてねえけど? あと出しで色々怒られんだったら俺なんも楽しくねえよ!」
「言われなきゃやらないわけ? 浮気疑われるとか思わないんだ」
「思わねーよだって相手……後輩だぜ。木山だし」
俺は思わず噴き出したけど、むこうの火に油を注いだだけだった。
「………だから何?」
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