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「なに」
「あの、……お願い聞いてほしいんだけど」
えろい話か。絶対そうだよな。
「やですぅ」
「…………だよねー」
あれ。釣れない。普段ならガンガン来るし、そもそも許可取んねえで勝手にやるだろ。あ、許可取るってことはまたなんかすげぇ変なことなのかも。ちんこに玩具突っ込む以上に頭おかしい所業ってある?
中身言われねーと気になって、俺は奴の手に触る。お揃いの指輪。
「んだよ。なに」
「あー……」
「また変なこと?」
「んー……」
「言えよ」
「………………や。やっぱりいいや」
「言えって」
「んー……えーとね」
奴は考えながら片手でなんかを数える。それから、三を示して俺に言った。
「めちゃくちゃえっちなのと、えろいけど痛いのと、全然えろくないお願いがありまして」
「ふざけんな」
「どれがいい?」
「全部却下」
「だよねー……」
「いや、中身言えよ」
「………………」
「言えよ」
重たい身体を起こして、元春を見つめる。こいつ、おとなしいとこんなに可愛いのに。普段あれだもんなあ。ギャップ萌え。…………いや萌えねーわなんならムカつくわ。駄目だな。
とりあえず抱っこしてもらう。とりあえずで抱きしめてもらう人間になっちまってる。
「痛いのって何」
「そこ気になる?」
「なるだろ普通に」
「刺青」
「は?」
ここにさあ、と元春は俺の内腿を指でなぞる。くすぐってえ。
「……僕専用って感じのやつ、いれてよ」
「やだよ。馬鹿か」
「だよねぇ。だいたい彫り師にゆうくんの身体、触らせたくないもんなあ……」
「そこじゃねーわ、おい。頭わいとんのか」
「ん?」
「ん? じゃねーの。墨なんかいれたら実生活に支障があんだろ」
「なくない?」
「海とか行けねーじゃん」
「人前で肌さらすのやめてくれない?」
怒られた。
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