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初めてのお仕事
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初染めの儀式から一ヶ月。
僕は、間宮のセクハラにも負けずにバイトに励んでいた。
夜、くたびれて部屋に帰ると、間宮が僕の部屋に侵入してきているのを発見する日々。
「何で、あんたが、僕の部屋にいるんだよ!」
「それは、合鍵があるからかな?」
間宮が銀色に輝く鍵を僕に向かって見せる。
いつの間に!
僕が間宮の持っている鍵を取り返そうとすると、間宮は、鍵を僕から遠ざけ、それに向かって手を伸ばした僕の体をさわさわと両手の平で撫で回してくる。
ぞわっと鳥肌がたった。
なんだろう?
この、いやらしいさわり方。
「やめんか!このばかちんが!」
僕が、なんとか間宮の手から逃れて、間宮の頭をはたいた。
「うぐっ!」
間宮が変な呻き声をあげて悶絶するのを、僕は、冷たい目で見て言った。
「変態は、変態の星へ帰れ!」
もう、付き合ってられない。
僕は、間宮に背を向けると、キッチンで晩飯の準備を始めた。背後で間宮が小声でボソボソと言った。
「なんだよ、ただの健康チェックじゃねぇか」
「健康チェック?」
僕は、包丁を手に持ったまま、間宮を振り返った。
「なんで僕の健康を、あんたがチェックしなきゃいけないんだよ」
「それは」
間宮が少し、頬を赤らめて、照れた風に言った。
「相方だから?」
「なんで?」
僕は、包丁を振りながら、言った。
「あんたの相方は、詩さん、だろ?僕じゃなくって」
「あいつのことは、もういい」
間宮が真顔で僕を見つめて言った。
「俺は、お前がいいんだよ。雪緒」
どきん
心臓が跳ねる。
僕は、顔が赤くなるのを隠すようにして後ろを向いた。
なんで、僕は、こんな奴にときめいてるんだ?
変だろ。
僕は、ネギとキャベツを切りながら、自分に言い聞かせていた。
こんな変態、これ以上、関わってちゃだめだ。
この間の初染めとかいうのだって。
何人もの人が見てる中で、僕は、間宮に犯された。
あんな風に、何度も、いかされて。
僕は。
僕は、体が暑く疼いてくるのを感じてしまい、吐息を漏らした。
「何?あの日のこと、思い出して感じてるのか?雪緒くん」
間宮が背後から僕を抱き締めてきた。
僕は、びくっと体が跳ねるのを抑え込もうとしながら言った。
「や、やめろよ!」
「やめない」
間宮が言った。
「今日こそは、付き合ってもらうぞ、雪緒」
「な、何に?」
僕がきくと、間宮は、僕の耳元で囁いた。
「お仕事の時間、だ」
間宮は、俺を連れて近所のラブホテルへと向かった。
「ここは、先月、事件があった現場、だ。お前も知ってるだろ?ラブホで男の死体が発見されたってやつ」
「ああ」
俺は、夜道を歩きながら興味なさげに言った。
「あの男と男の痴情のもつれとかいうやつ?」
「そうだ。ちなみに犯人は、もう捕まって檻の中だが、被害者がいまだに、ここに自縛ってて、来る客、来る客に陰湿な嫌がらせをしているらしい」
幽霊がする嫌がらせ?
なんだろう?
僕がきくと、間宮は、言った。
「カップルがことを始めて、いいところになると、その、男の方に幽霊がちょっかいだしてくるらしい」
「ちょっかい?」
「ああ」
間宮があっさりと言った。
「なんでも、いけなくなるらしい」
「マジで?」
ラブホに着くと、そこの支配人だという若い男の人が僕たちを問題の部屋へと案内した。
その部屋は、普通のラブホテルの一室、という感じだった。
大きなウォーターベットがあって、外から丸見えの風呂があって、そして。
はりつけ用の台?
手錠?
えっ?
何、この大人のおもちゃ的なものは?
「ここは、うちでも人気NO1のSMの間です」
SMの間?
何、それ?
支配人さんが、なんか、訳知りげな笑顔で僕たちを見て、言った。
「じゃあ、徐霊の方、お願いしますね、間宮さん」
「ああ、任せてください」
間宮が胸をはって言った。
「明日の朝までには、きれいに祓っておきますから」
ええっ?
そそくさと支配人さんが出ていくと間宮は、にっこりと笑って、僕にじわじわと近づいてきた。
「じゃあ、始めようか、雪緒」
「何を?」
僕は、間宮から距離をとって、警戒しながら、聞いた。間宮は、両手に手枷と足枷を持って、僕にゆっくりと近づいてきた。
「決まってるだろ?あれ、だよ、あれ」
「あれって?」
僕は、後ずさった。
やばい!
また、なんか、される!
間宮は、警戒レベル5発令中の僕に向かって、思いきったように言った。
「よし、今日は、特別に、お前に選ばせてやる」
「何を?」
「A、無理矢理、服を脱がされて手枷足枷をつけられて、ヤラれる」
「絶対、やだよ!」
「なら、B、このセーラー服を着て、普通にヤられる。さあ、どっちがいいんだ?雪緒」
「どっちも、嫌だっちゅうの!」
僕がドアに向かって駆け出そうとするのを後ろから羽交い締めにして間宮が言った。
「仕方がないなぁ。じゃあ、C案だ」
「し、C案って?」
僕がもがいているのを腕を掴んでベットまで連れていくと間宮は、僕をベットはと押し倒して、僕の上に馬乗りになって僕を見下ろして言った。
「それは・・」
間宮が僕をうつ向かせて僕の腕を後ろ手に手枷で拘束した。間宮は、僕の腰を高くあげさせると、僕の背後から低く笑い声をあげた。奴は、凶悪なディルドを手にして、僕に言った。
「とにかく、お前が文句も言えなくなるぐらい、いかせまくってやる!」
はい?
「ちょ、待って」
間宮は、問答無用で僕のズボンへ手をかけると、それを引き下ろした。ひんやりとした外気にさらされて、僕のそこは、縮みあがっていた。僕は、なんとか、体を起こそうとしたが、間宮に押さえつけられて動けない。
「や、やめろってば、やめろ!」
「ほら、ここに入れて欲しいんだろ?雪緒」
ローションをたっぷりと塗り込めながら、間宮が僕の後孔を押し開く。
「もう、入れて欲しくって、ひくひくしてるぞ、雪緒」
「そんな、こと・・」
僕は、枷をつけられた手を伸ばして、そこを間宮の目から隠そうとしたが無駄だった。間宮は、僕の手にローションで濡れたディルドを握らせて言った。
「俺にやられるのが嫌なら、自分でやってみな。うまくいけたら、今日は、もう、許してやるから」
「ほんと、に?」
僕は、握らされたディルドの感触を感じて、白く濁ってきた頭で考えていた。
間宮に好きにされるよりかは、自分でやった方が、いくらか、ましかもしれない。
「ほら、できるだろ?雪緒」
間宮に促されて僕は、ディルドを自ら後孔へと押しあて、そこへ入れようとした。だが、ディルドの先端は、ぬるりと滑ってうまく僕のそこへと入ってこなかった。
「だめ・・入らな・・」
「ほら、力を抜いて」
「んぅ・・」
僕は、ディルドをあてがうと、ゆっくりとそこへと押し入れた。開かれていく感覚に、僕は、呻きながらそれを中へと押し込んでいった。やっと根元まで入ったが、僕の腹の中は、もういっぱいで苦しくて、僕は、目に涙を溜めて低く呻き声を漏らした。
「うっ・・はぅっ・・」
「ほら、入れただけだとだめだろう?自分で気持ちいいところに当ててみろよ」
間宮は、少し離れたところに椅子を置いてそこに腰かけて僕のことを見ていた。
「ふっ・・」
僕は、間宮に言われるままにディルドを引き抜くと、もう一度、入り口の浅いところを擦るようにして突き刺した。甘く痺れるような感覚が僕の体を貫き、僕は声をあげた。僕のものは、固く、反り返って、先走りを漏らしていた。
もう少しでいきそうになったその時、僕の耳元で誰かの声が聞こえた。
『いかさない』
「ええっ?」
何かがふわりと僕の体に覆い被さるような気配がしたかと思うと僕のものの根元を掴まれるような痛みがあった。僕は、悶え哭いた。
「いやぁっ!離し・・お願い」
僕は、その何かに懇願した。
「いかせ、て・・も・・おねが」
「きた、きた、きたー!」
間宮が立ち上がったかと思うと、黒毛縄を僕に向かって投げた。その黒い縄は、それ自体が意思を持ったものであるかのように僕の方へと伸びてきて僕の体を縛り上げていった。
『なんだ・・これぇ!』
僕の頭の内側から何かの声が聞こえて、僕は、気持ち悪さを感じていた。
黒毛縄は、僕の肉体をくまなく縛っていく。それにともない僕の中にいる何かが身動きできなくなっていくのを僕は、感じた。
『・・こんなの・・初めて・・』
黒毛縄に縛られて僕の中のそれは、快感に喘いでいた。僕もまた、それと同じように甘い痺れに全身を犯され、熱い吐息を漏らしていた。
「それじゃ、そろそろ、昇天してもらおうかな」
間宮が僕の後孔を犯しているディルドを引き抜くと、僕の体に手を触れてそっと這わせる。
「あっ!・・んぅっ!」
僕の体がびくんと反って、体の表面に、黒い紋様が浮かび上がってきた。間宮は、その紋様の浮かび上がってきている僕の体をペロリと舐めあげると、自分自身の高まりを僕のそこへと押し付けて、ゆっくりと中へと入ってきた。その圧迫感に僕は、呻き、身を捩って哭き叫んだ。
「あぁっ!だめぇっ!・・そんな、ゆっくりしちゃ、も・・」
僕のものを縛り付けていた何かは、もう、そこを離していた。僕は、精を放って、いった。だが、間宮は、僕の中で膨張していった。僕は、堪らず喘いだ。
「あっ!・・いったとこ、なのに・・そんなに、また、しちゃ」
「お前の中の奴は、まだ、いけてないみたいだけどな」
間宮が言って、激しく僕の中を掻き回し始めた。ぐちゅぐちゅ、という水音が響き、僕は、また精を吐いた。
『あっあーっ!』
僕の中のものが、光の中へと消えていくのがわかった。
僕は、快感の波に揉まれて、白濁した意識の中で絶頂に達した。
ぐったりとしている僕を間宮は、風呂へと抱いて連れていくと、体を洗ってくれた。
僕の体には、くっきりと縄の跡と、そして、快楽の余韻が残されていて、僕は、それに酔っていた。
間宮は、黙ったまま、僕の体についた泡をシャワーで流し、僕を抱き上げると、湯船に運んだ。
暖かいお湯に浸かると、心の中のおりのようなものが流れ出すように思えた。
僕は、間宮を見ずに呟いた。
「ありがとう、ってさ」
「えっ?」
僕は、もう一度、言った。
「あの人が、ありがとう、って言ってたんだ」
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