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⑻恵次サイド
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転校生が来てから3日が経とうとした頃生徒会は急にガラリと変わった。
誰も来ないのだ。
生徒会室に。
あいつらの机の上には書類が積まれている。
目を通すと驚いたことに何も手がつけられていない。
どういうことだ。
今日提出する書類である為俺は急いで奴らの机の書類を捌き始めた。
あいつらは自身の仕事をしないでどこをほっつき歩いているんだ。
怒りが込み上げてくるがそれをグッと堪える。
今日は気分が良くなかったのだろう。
明日になれば謝りながら戻ってくる筈だ。
生徒会という役職は一つ一つに重みがある。
たまには休みたくなることだってあるし俺もその気持ちは理解できる。
今回だけは多めに見といてやろう。
そう思い俺は授業が始まるまで書類作業をした。
そんな浅はかな俺の思いを握りつぶすようにあいつらはいつまで経っても生徒会室に来ることはなかった。
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