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(18)恵次サイド
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南条とはバイト遭遇事件があってから俺は会うと気まずくなると思いできる限り南条に合わない様にと避け続けた。
南条も俺のことを毛嫌いしているから別に問題ないだろう。
それに俺は相変わらず教室と生徒会室の行き来しかしていないから別になんら問題もないのだが。
仲町は毎日嫌な顔一つせず生徒会に足を運んでくれている。
感謝しても足りないので自宅で涼佑と作ったお菓子を渡したらめっちゃ大喜びされた。
かわいいな。おい。
ほんと近いうちに家に来る様に約束するだな。
涼佑も仲町の事を待ち遠しそうにしていたし。
俺はそう思いながら山の様に積まれている書類を片付けて行く。
仲町は俺に気を遣ってか飲み物を入れてくれた。
俺はそれをありがたくいただく。
あ!これココアだ‼︎
俺は思わず口が緩む。
するとそれを見ていた仲町が俺に問いかける。
「会長様は甘いものはお好きなのですか??」
「ああ、基本的に甘いものは好きだな」
俺は仲町に聞かれたので普通に答える。
すると仲町はポッケから出した手帳になにかを書き込んでいく。
????。
俺は頭にハテナを浮かべながら仲町をみる。
仲町は少し俺を見つめ口を開く。
「会長様、かなりお痩せになりましたよね」
俺は急に仲町に言われ体が固まる。
とっさに否定をしようとする。
「そんなに変わってねーよ。仲町の見間違いだ。」
俺がそう言うと仲町はギラリと目を光らせ俺に近づいてくる。
俺は嫌な予感がして慌てて距離を取ろうとするがすぐに距離を近づけられる。
「会長様、無礼な事は承知しておりますがお許しください」
そういうと中町は俺の腰に手をあて逃げられない様にする。
俺は慌てて仲町から離れようとするが仲町に強く腰に手を置かれ中々抜け出せない。
中町の空いている手が俺の腹にまわる。
スルッ
「ふぁっ!」
俺は急に触れられ変な声をだす。
「な、なかまち!!」
俺は慌てて仲町を止めようとする。
でも仲町お構いなしに俺の腹などをスリスリと撫でる様に触ってくる。
触り方が変なのかぞわぞわとし感覚に襲われ変な声が出る。
「ヒッ!なかまっ、ち、、ア、そんな、さわんな!」
俺は必死で仲町を止めようとする。
だが一向に仲町は俺を撫でる手を止めない。
「や!、、ほんとに、、ンッ、やめッ、アッ‼︎」
俺の声が室内に響く。
仲町が口を開く。
「会長様いくらなんでもこれは誤魔化せませんよ。
明らかに会長様の体重は以前より格段に減っています。
筋肉も格段に落ちていますでしょう。」
そう言う仲町は今度は俺の太ももに手をかけ始めた。
「や!、、なかまち!、、アッ!さわんッな!、ンッ!」
仲町に身体をゆっくりと撫でられまくられ身体がジーンとしてくる。
頭がクラクラする。
「ああ、会長様、こんなにお痩せになって」
仲町は俺が痩せていることに目がいってしまい俺の状態に全く気が付かない。
足に力が入らない。
力が抜けていく。
俺は未知の感覚に目が潤む。
ほんとにもうやめてくれ。
そう思っていたらガチャンとした音が響いた。
「お前らなにやってんだ」
聞いた様な声が室内に響く。
俺は声の主に目線を送る力さえ残っていない。
仲町は声の主が変わったのかとても慌て始めた。
とりあえず手を退かしてくれよ。
「委員長これは違くて‼︎」
仲町がでかい声で声の主に向かって叫ぶ。
俺は委員長という言葉で思わず顔を青くする。
仲町が委員長という人物なんて南条しかいない。
「とりあえずお前ら離れろ」
そう南条がいうと仲町はパッと俺の腰から手を離す。
俺は支えを失って倒れそうになる。
「会長様‼︎」
仲町は慌てて倒れそうになる俺を支えた。
さっき仲町に撫でくりまわされていたせいかまだ顔は赤く息遣いも荒い。
そして俺の目には涙が浮かんでいる。
仲町は何故か俺を見ると顔を赤くし目を逸らす。
俺は何故目を逸らされたのか分からずボーとする。
まだ仲町に触られたところがぞわぞわして変な感じがする。
南条はそんな俺たちに近づいてくる。
「現状を説明しろ」
南条の声が室内に静かに響いた。
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