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宿の部屋に入るなり、ミーハはオレに抱き付いて来た。
「あ、アル君、ぎゅってして」
って。
不安でどうしようもねーんだろうと思ったから、お望み通りに抱き締めてやる。
キスをねだるように顔を寄せられ、それにも応えて唇を重ねた。思わせぶりに開かれた唇の隙間に、誘われるまま舌を差し込む。
積極的に絡まってくる薄い舌は、なんか子供みてーで可愛くてたまんねぇ。
好きだ。
コイツが不安な時、こんな風に縋んのはオレだけであって欲しいって心から思う。
全部オレが受け止めて、そんで、支えて行けるように。
立ったままの長いキスの後、少し息を弾ませながら、ミーハがもう1つねだってきた。
「き、気持ちいーこと、したい」
細く白いミーハの腕が、ひんやり首に絡み付く。
セックスで束の間、不安を忘れてぇって気持ちはオレにも分かる。分かるけど――。
「こら、まだ昼間だぞ」
それに、夕方にはまた討伐だ。
そりゃ、ミーハは剣士じゃねーから、体に多少の違和感があっても、魔法に影響しねーのかも知んねーけどさ。
「お楽しみは、一仕事終わってからの方がよくねぇ?」
ふふっと笑ってこめかみに軽くキスしてやると、ミーハは小さく首を振って、「やっ」と言った。
ぎゅうぎゅう抱きつかれてて顔は見えねーけど、耳が赤い。
「い、今、してくんない、と、戦え、ない」
オレの胸元で、甘えたような声が響く。
最中でもねーのに、そこまで欲しがって来んのも珍しーよな。
可愛くて笑える。
「じゃあ、手でイカせてやるよ。今はそれでいーだろ?」
妥協案を口にして、ミーハをベッドに座らせる。そしたらミーハは、顔を伏せて「ダメッ」と言った。
「そ、それじゃダメ、だ。お、オレ、アル君を感じたい」
細い指がオレの服をぎゅっと掴む。そして。
「痛く、して……」
ミーハに言われて、その言葉にハッとした。
『痛くして』
セックスの最中、そんな風にミーハに言われたんは、あれはいつだったかな?
あん時はオレが不安定で。不安とイライラをぶつけるように、大事な恋人を強姦した。
無理やり貫かれ、ひどくされて血を流しながら――それでもミーハは、オレを責めたりしなかった。ただ、泣いた。
『捨てないで』
震えながら、オレに縋った。
あん時はオレが悪かったけど。いや、その前に、『転送』の記憶とか色々あって、その影響もあったんだろうけど。
じゃあ、今は?
今、なんでミーハは、こんな不安に怯えてるんだ?
オレは1つため息をつき、ミーハをベッドに押し倒した。
「痛くはしねー。それでもいーか?」
顔を覗き込んで尋ねると、ミーハは「うんっ」と泣き笑いの顔になって、オレに両腕を伸ばした。
隣はタオとルナだけど、物音ひとつしねーし、2人とも出かけてるようだ。
肉食ってんのか、酒飲んでんのか、それとも女んとこに行ったのか?
どこをうろついてんのか、何してんのか、知らされてねーし興味もねーけど。でも多分、夕方の戦闘に備えて単純に「休む」つもりはねーんだろう。
だったら、オレらはオレらなりのやり方で、英気を養ってもいーかもな。
組み伏せたままでもっかいキスして、舌を絡めながら服の間に手を這わす。
さんざんオレに開発された乳首は、ちょっと撫でるだけで簡単にとがって、オレの指先を楽しませた。
シャツをめくり上げ、そこにねっとりと舌を這わすと、「ふあっ」と上ずった声が上がる。
「お前、ココ好きだよな」
くくっと笑いながらからかうと、ミーハの顔がますます赤く、色っぽくなった。
「んっ、ココ好きなの、アル君、でしょっ。あっ」
って、息を詰めながら言い返してくる、その生意気さも可愛い。
恋人だなって実感する。
オレだけの一方通行じゃねぇ。
片方を指で弄びながら、もう片方にちゅうっとキツく吸い付くと、ミーハが腰を浮かしながら「もうっ」と言った。
「お、オレ、そこからミルク、出ない、よっ」
「ははっ」
身もだえしながら言われたって、可愛いだけだっつの。
とても嫌がってるようには見えねーし。嬉しいくせに、生意気。
「分かってんよ。ミルク出んのは、ココからだよな!」
言いながらミーハのズボンを引き下ろすと――現れたのは、先走りに湿ったミーハの陰茎。
期待と快感にビンビンに張りつめ、熱を持って勃っている。
「さ、わって」
なんて、頼まれるまでもねぇ。
オレは恋人の股間に顔をうずめ、ちゅうちょなくそれに吸い付いた。
竿に舌を絡め、玉を指先で撫でながら、カリ首に軽く歯を当てる。張りのある尻を強く揉みながら、口の中で軽く上下してやると、ミーハはあっけなく陥落し、オレの口に射精した。
「ふあ、あ……」
甘いため息が耳をくすぐる。
だらしなく緩んだミーハの口に、指を3本ねじ込みながら、オレはニヤッと笑って訊いた。
「満足したか? なら、もう終わる?」
ミーハが首を振って「まだっ」って言うのも、もうオレ達にはお決まりの事で。
このままで終わる訳がねぇのも、また、当然の事だった。
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