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第3章 Collaboration 8
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ノートパソコンを閉じ、翔真さんがソファーの背もたれに深く凭れ、タバコの煙を息と一緒に長く吐き出すと、クスリと笑った。
「そうだな……、あんまり気分の良いもんではないな。出来るなら誰にも見せたくないしな?」
そりゃそうだよな……
だってもし俺が翔真さんの立場なら、自分の恋人が素っ裸になって、他人の目の前で股おっ広げるなんて……とてもじゃないけど耐えられない。
「でもじゃあどうして……」
「どうして、か……。それは仕事だからじゃねぇか? 仕事とプライベートは別だ。智樹は俺の恋人である以前に、大事な商品でもあるわけだから、商品は商品らしく扱ってやらねぇとな……? 智樹だってそれに関しては納得ずくでステージに立ってる筈だぜ?」
そう言って翔真さんは短くなったタバコを灰皿に揉み消し、一つ大きな伸びをしてからソファーから立ち上がった。
「さて、と……。そろそろ支度しないと、また智樹にドヤされる」
冗談ぽく言って肩を竦めた翔真さんが、頭をボリボリと掻き毟りながら寝室へと消えて行く。
その時丁度タイミング良くリビングのドアが開いて、頭からバスタオルをすっぽり被った智樹が入ってきた。
「翔真は?」
「翔真さんなら着替えに行ったよ。ってかさあ、そんな格好してるとまた熱出るから……」
見れば智樹は頭に被ったバスタオル以外、何も身に着けていなくて、その白い肌にはまだ水滴が残っている。
「もう……、貸して?」
俺は智樹からバスタオルを引ったくると、身体に付いた水滴を丁寧に拭き取った。
その代わり、頭だけは少々乱暴に拭いてやったけどね?
智樹はもっと優しくって文句を言ったけど、智樹ってば、あんまりにも自覚無さすぎなんだもん。
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