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第4章 Asymmetrical 11
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適当にメイクを落とし、腰に掛かった翔真のジャケットを床に落とした。
「早く来いよ……」
両足を広げ、翔真を誘う。
「まだ口紅残ってるだろうが……」
床に落ちたジャケットを広い上げ、ソファーの背凭れに引っ掛けた翔真が、ソファーの端に腰をかけながら、俺の唇に残ったピンクを指の腹で拭う。
「くくく、すげー色だな?」
「でも可愛いと思ったんだろ?」
「まあな?」
ニヤッと笑った翔真の唇が俺の唇を塞ぐ。
あっという間にこじ開けられた隙間から、翔真の舌が突き入れられ、俺の舌先を絡め取ろうと、激しく動き回る。
その時、不意にさっきまで自分の口を占領していた、アレを思い出す。
やべ…、和人のデカチン思い出しちまった……
「何考えてる?」
俺の集中が途切れたのを感じてか、翔真が唇を離して俺を見下ろす。
「別に、何も?」
まさか別の男を、しかもデカチンを思い出してたなんて、言えるわけがねぇ……
「なぁ……、面倒な前フリとかいらねぇからさ……、早くくれよ……コイツを……」
熱を帯びて潤んだ目で見上げながら、スラックスの前を窮屈そうに押し上げるそこを、伸ばした手でギュッと鷲掴む。
「んな顔すんなって……。優しく出来なくなんだろうが」
「別にいいよ、優しくなんてしてくれなくて。だから……」
そう、優しさなんて必要ない。
この身体の奥で疼く熱を冷ましてくれるなら、少々乱暴にされたって構いやしない。
って言ったって、翔真の性格上、そんなこと出来っこないんだろうけど……
「分かったから、そう急かすな。すぐヤルから……」
ほらな?
口でどんだけ悪ぶってみたところで、翔真は優しい。
上体を起こし、俺の手を引き剥がした翔真が、ベルトを引き抜きスラックスの前を寛げる。
そして黒い下着の下に隠した膨らみに、俺の手を導いた。
「智樹が欲しいのはコイツか?」
「ああ、欲しいよ……、欲しくて欲しくて堪んねぇ……」
俺は下着越しの膨らみに武者ぶりついた。
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