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6 side葵
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side葵
真慕…おつかれ。頑張ったね。偉かったね。
一日の終わり、俺は決まって心の底からそう思った
大好きな真慕。
華奢で可愛くて、繊細な、毎日「生きること」「死なないこと」それをこなすことで手一杯。
真慕の心はあの事件以来迷子だ。
どこか遠くへ行って、隠れてる。
真慕の小さくて温かくて恥ずかしがり屋な心はくらい所にひとりぼっちで隠れてる
全てはあの事件のせい。
壊れかけたから、離した。
それ以来ずっと、捕まえられていない。
俺はこのままでもいいと思っている
だって、無理に探し当てたらきっと壊れるから。
けど、そんな真慕だから、安心できる場所を与えてあげたい
俺が恋したのはきっと、あの事件の前の真慕。
最初はそうだったけど、何度か話すうちにこの子の本質が好きなんだと思った
発する言葉とかのレベルではない、空気が。真慕の存在自体が俺を高揚させる
もう理屈じゃなくて、本能ですきだと思った
運命だと思えるほどの存在。
ずっと傍にいたいと思う
力になってあげたいと思う
好きになった方が負け。
まさにそう。
真慕に言われることならなんだって叶えたいし、与えたい。
もう俺は、周りがなんと言おうと真慕が大好きで仕方なかった
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