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翌日。
この日は一日休みだったらしく、ずっと俺を構い倒してくる
それでも風呂掃除や掃除機など普段できない家事をしていて、気になってはいるんだなぁとどこか他人事のように思った
まぁ、毎日休みの俺がやればいいんだろうけどさ。
でも面倒臭いし。
そして、合間を作っては俺に抱きついて頬スリスリして抱き上げて膝に乗っけて匂い嗅いでスリスリして…ずっとそんな感じだった
「お昼は何がいい?
昨日買い出し行ったからなんでも作れるよ」
「ゆで卵。」
「半熟得意だよ。何個食べる?10個?」
「1個。塩つける」
「塩つけるの?可愛いね」
「可愛くない」
いつの間にか2時になっていた
こんなんだけど俺たち結婚してるんだよな
…結婚、しているのか。
マジで実感ないな
皮まで剥いてくれたゆでたまごを頬張りながらそんなことを思う
結婚っていうとやっぱり『子供』
俺達には無理だ
じゃあ男同士だと結婚したあとみんな何してるんだ?
最近は同性婚はかなりオープンになってきた
というかそもそも論『両思い』これは根本的に大事なところだろうな
葵のことは嫌いじゃないけど、恋愛感情かと言われればそれはまた別の話だ
というか葵は俺の事恋愛感情で好きってこと?
え、そうなの?
今更だけど
「…ねぇ」
「んー?」
塩じゃなくてマヨネーズつけてる
葵はマヨネーズ派か。
「俺のこと好きって、恋愛的な、やつ?」
「どうしたの突然」
「いいから」
「ふふ、ほんと今度は何考えてたの?
俺は真慕のこと恋愛的な意味で好きだよ
まぁそれ以上に人生のパートナーとしてとっても大切な存在なんだよ」
「…ふーん」
恋愛。
パートナー。
丁度ゆで卵を食べ終え、葵に全部食べたって、手の中空(から)だよってパーしたら「ほんと可愛いどうしよう」とか言ってきて気持ち悪かった
そして日が落ちてすぐ、家を出た
「これは夜来て正解だったね」
ライトアップされた木々を見て葵は満足そうに笑った
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