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「……まだ起きてたの」
「うん、でもそろそろ寝るよ」
「…そ。」
目を覚ました真慕はしばらく放心状態だった
トントンと背中を叩いていると段々と焦点があってくる
ぽや、としていて相変わらず可愛い
「葵」
ぽつぽつと静かな2人だけの会話
色白で華奢で、とっても軽くて、本当に儚い
「──── 怖かったね。」
思わず声が出て抱きしめてしまった
「…何の話?」
さっきまでの夢、覚えてないかな。
でもあんなに辛い記憶、俺は忘れていいと思うよ
無理に思い出せとか乗り越えろとか、そんなの強要できない
あの事件で生死の堺までいったんだ
あの事件後病院で、後ろの傷の手当をしていた時、呼吸が止まって危ない状態になった
真慕はきっと、…生きていたくなかったんだ。
「真慕、…真慕」
「ん、なに。くっつくな」
小さくて冷たいけど、確かに生きている
心臓に耳を当てればトクトクと、動いている
それがとても…
「…大好き、いつもありがとう」
「分かったから」
体を拗られた
ふふ、可愛い。
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