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23 side真慕 来客
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side真慕
「真慕、賭場行かない?」
「いいけど今無理。
葵にお金もらったら行く」
床に座りソファに背中を預け、ビールを煽る
「ふ、マジでクズ」
蔑むように嘲笑われる
それは素直すぎてもはや潔のいい反応。
「お前に言われたくない」
生地っぽい緩い黒い服。
発色のいい紫色の髪に、黒マスク
片目にはこだわりがあるのか革素材の黒色の眼帯。
こいつは通称メンヘラ。
メンヘラって呼んだりしてる。関係性は言うなれば友達にあたる、のか…
「てか聞いてよ」
「やだ」
「聞けよ
昨日の夜さ、賭けで負けてAV撮られたんだけど」
「聞かないって言ってる
てか、はぁ?なにしてんの」
「女に入れるって聞いてたのに、やってたら後ろから突っ込まれた
やばくない?もーまじで萎える
後ろも別に初めてじゃないけど撮られるとなると違う。
家帰って病んだもん
そもそもAV撮られるとか病む以外の選択肢無くない?」
だから今日は長袖か
「…俺そういうのNGだから」
「ま?苦手だっけ
え、でもデリヘルがどうとかこの前言ってなかった?」
「言ってないし」
「あーじゃあ人違いだ
真慕可愛い顔してるから掘られたことあった的な?
まぁいいや。NGなのね、りょーかい。ごめんね」
「…いい。
てか葵そろそろ帰ってくると思う。まだいる?いてもいいけど」
部屋は常夜灯
食べたり飲んだりをしているから、そうしていた
このメンヘラは普段黒マスクで顔を覆っている
食事をする時は流石に外さないと食べられないから外すが、その代わり電気は暗くされた
まぁ、俺たちってそういう地雷があちこちにある関係だから今更不満はないけれど。
「葵とか懐かし。しばらく会ってないな
まだ外科医してんの?」
「んー?してんじゃね。あんま知らない」
「どんだけだよ。
え、なんか薬とかくれるかな?」
「怪我してんの?」
「昨日病んだ」
「あーそうじゃん。やってくれるよきっと」
「葵はタダだしプロ。ラッキー」
マスク越しでも分かる悪巧みしてる子供みたいな表情
「ふ、人のことクズ呼びできないってそれ」
指摘すれば、んーっ。と何も気にしてないように伸びをして、それから黒マスクをつける
ついでに電気もつけられ、眩しくて目を細くした
「言えてる」
そう言った絢(あや)は何故か少し楽しそうだった
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