アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
28
-
ベッドで半分夢の中、絢から連絡が来ているか確認しようとスマホを開けば葵からの着信が30も溜まっていた
なんで葵?
疑問に思いながら開けば昨夜の10:00頃に集中的にメッセージや電話が来ていた
内容は
「どこにいる?」
「お出かけ中?」
「心配だよ」
「今からいつもの公園行くね」
「いない!」
「真慕どこー?」
『着信』
「大丈夫?」
『着信』
「真慕ー」
「どこへいったの??」
そんなものばかり。
もしかして、あんなに葵が冷えて息が切れていたのは、探し回っていたのかな、俺の事。
スマホを家に置いていったから気づかなかった
「目、覚めちゃった?」
首を横に振った
「ねる…」
「オルゴールかけてあげる」
「うるさそう」
「煩くないよ、子守唄。心地いいよ」
目が覚めると葵は居なくなっていた
仕事へ行ったんだろう
何となく昨夜のメッセージが気にかかって開けば『メッセージを取り消しました』の文字。
もうその痕跡はなくなっていた
でも胸が変に、ぐわっとしたから、削除してくれて良かったかもしれない
この感情について深く考えるのは怖い
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
28 / 375