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「ちょっと強引すぎたかな…?
今度会ったらごめんって伝えておいてくれる?」
「覚えてたらね、多分忘れるけど」
「それでいいよ、ありがとう
それより、もう大丈夫?さっきはごめんね」
「菅野さんは…悪くない
俺も突然なるから自分でビックリするくらい。だから、気にしないで」
「名前でいいよ
それでもだよ。結果、辛くさせちゃったわけだし。」
真慕はクッションを抱えながら小声で返してくれる
この子ほんといい子だな
根が優しいというか、穏やかというか
それから真慕と少しだけ会話した
でもやっぱり疲れたようで少し怠そうだし、俺の存在にも緊張している様子
今日は長居せずそろそろ帰った方がいいかな
それに絢のことも気になる
今家を出てどこに行ったのか。
危なっかしい雰囲気を纏っていたから余計。
葵は真慕の髪を梳きながら少し考える素振りを見せた後「絢ちゃんは○×BARがお気に入りなんです」と言った
別に追いかけたい訳では無い
ないけど、そこに居るというのなら様子を見に行ってやってもいい
「女の子よりも難しいですよ?」
言いながらも絢のことを思い出す葵の表情は優しい
「そういうのじゃないから」
「と言いつつ、上着着てるじゃないですか」
…あ。ほんとだ
「真慕もゆっくりさせてあげたいですし、気になるなら追いかけるべきです!」
葵が真慕をゆっくりさせてあげたいと言うのも本心だろう
「また来るよ」
「ぜひ。
絢ちゃんはとにかく刺激しない事です。思っている以上に色々見てるので」
頷いて、今日は悪かった。といえば、話聞いてもらえて良かったです。ありがとうございました、と微笑まれた
あいつも大概、お人好し。
誰に対しても、物腰柔らか。
「真慕、寝室行こう?」
「…いかない」
「じゃあここでいいから少し横になろ?」
小さく聞こえてくる声に本当に真慕が大切なんだと伝わってくる
オートロック式の玄関を出ると、直ぐにそのBARを目指した
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