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56 みんなでご飯
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「結局俺まで悪いな」
「いえいえ、誘ったのは俺ですし」
「今度お返しさせて」
「ほんとに気にしなくていいですよ?」
入ってきたゆきはいい人ぶっている時のゆきだった
人が良さそうに笑ったり、柔らかい言葉遣いをしたり、丁寧だったり。
……胡散臭。
「真慕くん、昨日はごめんね
あれから大丈夫だった?」
心配そうに、ずっと気にかけていたかの様な声のかけ方。
何処までが本心で何処からが建前なんだろう
「…別に。」
キャラが違いすぎるゆきに何となく気まづくてそっぽを向いてケータイを弄った
何考えてるか分からない奴。
「言ってくれたら良かったのに」
そんな俺を無視して、傍にやってきたゆきはそう言って隣に座った
「……何が。」
「食べたいものあるとか、夜ご飯用意してもらってるとか。
そしたら俺だって無理矢理はしない」
「お前に一々そういう事言われる筋合いはない」
「はいはい、そーですね」
「は?何その返事ムカつく」
「絢ちゃんがトゲトゲ言葉使ってる!」
突然葵の声が聞こえてそんなことを言われた
トゲトゲ言葉って。
こんなのでトゲトゲになるなら世の中トゲトゲ言葉しか無いんじゃないか?
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