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翌朝、俺は切りたい衝動に駆られていた
セックスの後はいつもこうなる。
なんならリストカットまでがセックスっていうか。
「…はぁ」
「怠い?」
丸めた背中…というより腰を撫でられる
心配そうに眉をひそめられて、どこまでが本心なのかと少し気になったけど、別にどちらでもいいやと視線を逸らした
「大丈夫。」
昨日は、結果的にいうと3回イって、1回潮吹きして、2回中出しされて、1回腹にかけられた
その後の記憶がない
多分何回かその後もイった。もしかしたら潮も吹いたかもしれない。
それ自体はいい。
それで眠れたし、中出しして欲しいと強請ったのは俺。
じゃなくて、これはいつものこと。
行為後、めちゃくちゃ病むのだ
自分の喘ぎ声思い出してキモってなって、
ちんこ突っ込んでもらってよがってイってる自分に嫌気がさして、そしてみっともなく欲望に負けて足開いてもっと欲しがったりして、結局は精液欲しがって鳴いて、…淫乱かよ。……マジでキモイ。自分が気持ち悪い
途中から記憶ないし絶対思い出して鳥肌立つレベルだ
「顔色悪い。熱は無いみたいだけど、調子悪い?」
「…いや、いい。仕事行きなよ」
リビングで机に突っ伏していつもの大反省会をしていたらココアと共に隣に座られる
「今日は午後から」
「マジかよ。タイミング悪い」
「タイミングって?」
「……これ、したいの」
これ。そう言って見せたのはリスカの痕
ちら、と一瞬見せた程度だったがゆきは理解したようだった
「何か気に病むようなことしちゃった?」
「…ゆきは悪くない」
真慕には話している
セックスの後、誰と何やったって無性に病むってことも、リスカがただの癖だってことも。
けどゆきは知らないからこうやって迷惑をかけてしまう
「教えて欲しい、絢のこと
…まだ、聞いちゃダメな時?」
「うん、ダメな時。」
んべ。と舌を出したら「このやろ」とくしゃっと髪を撫でられた
叩かれるかと思ったら普通になでなでされた
「今なにを絢が思っているかは掴みきれないけど、もし自己嫌悪ならほんとに自己嫌悪だから」
「は?意味わかんない」
「だから、俺からすればマジで何も嫌だと感じるとこ無かったって話。」
「ゆきってほんと物好き」
「共感者は多いと思うけど」
「ヘンタイ」
「言ってろ」
切らせてくれるつもりはないのか、見張るように傍に座られる
そうしている内にいい加減、大反省会は徐々に影を潜め、昼になる頃には落ち着いていた
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