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69 side絢
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side絢
「へー、菅野先生の。
なんか意外!もっと清楚な子が好きなのかと思ってた
なんか直ぐ股開きそう〜」
「なんなのお前のそのイケメン嫌い。てか普通に失礼だから」
「直ぐ股開きますよ」
スマホを弄りながら、言われたことに答える
ちら、と見れば何故かおじさんの方が顔を赤くしていた
「なっ…!」
「えー、潔いいじゃんウケる!」
今日はゆきとセックスしてから4日目。
あれ以来連絡さえ無視していたのに突然すごい数の着信で仕方なく出れば「夕食、一緒に食べないか」という誘いだった
たまたま病院近くの男の家にいたし、わざわざ家に帰るのもめんどくさくてそのまま病院に来た
気にしすぎかとも思ったが一応病院だしリスカや目のことには触れられないように細心の注意を払う
着いてすぐ、中央待合室でゆきと遭遇した
ほんとたまたま。だと思う。
そしたら「もうちょっとで終わるからここにいて」とゆきのデスクに案内され座らされた
まだ患者の相手があるとかでどっかに行ったが、事務室に残っていたチャラめな女の人といつも俺が相手にしてやっているような冴えないおじさんに捕まった
「てかなんで菅野先生?狙ってんの?」
「狙ってないです」
「じゃあ何?なに知り合い?」
「…なんでも良くないですか」
むかつく。まるでそう言いたそうに女の人が顔を歪める
すると今度は男が口を開いた
「ねぇ、名前聞いてもいいかな?」
俺とゆきの関わりを知りたがる女の人に、
モジモジと、でも着実に距離を詰めてくるおじさん
病院って意外とキモイんだな
今まで何度も世話にはなってきているけど、こんなに唐突に距離を詰められるのは初めてだ
いつもは患者として行くし、そういう面でも対応って変わるのかな
知らないけどさ。
「なんで?」
「いや、その…」
顔を赤くしてモジモジして、何となくわかってしまう
「5万くれれば何でもするけど」
マスク越しだが口を開けて、親指と人差し指で丸を作り、反対手を抜き差しすれば冴えないおじさんは有り得ないほど顔を真っ赤にした
童貞かよ。その歳になってその反応ってどうなの…
「そういうのどこでもやんじゃねぇっつの」
ぺし、と小さな衝撃を感じて振り向けばゆきが不機嫌そうに立っていた
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