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92 side真慕
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side真慕
自分の体は酷く小さいんだと思った
中学生になって、身長も大きくなったと思ったけど、実際にはちっぽけで何も出来なかった
お尻に指を入れられ、なんて太い指なんだって思った
中に相手のものをねじ込まれ、何をされたのか分からないほどいっぱいいっぱいになった
揺さぶられると脳ごと揺れた
掴まれた尻は相手の手のひらに収まった
口もすぐいっぱいになった
相手の舌は大きくて長くて別のものみたいだった
性器を突っ込まれた時も顎が外れると思った
喉も直ぐに息が出来なくなった
体を持ち上げられれば直ぐに浮いた
俺はちっぽけだった
何も出来ない、何も出来ないほどに非力で小さい
その時に思い知った
俺は、他人の力で一瞬で壊れるんだって。
「真慕、場所移動しよっか」
目の前には葵。
黒のはずなのに紺色がかった髪色は似合っていると思う
肌も白くて、綺麗な人。って感じ
もう何年もそばに居るのに、葵のことがたまに凄く綺麗に見える時がある
「立てる?」
何でだろう。
着ている服が似合っているからだろうか。
それとも逆光の西日のせい?
それとも、優しい声を出すから?
「大丈夫?」
「うん」
今いるのは病院。
最近は夕方から夜にかけて葵の働く病院で過ごしている時がある
今日もそのうちの1日。
葵の仕事姿をじっと眺め、そして時間になるとカウンセリングルームに向かう
もちろんカウンセリングは受けない
箱庭療法というやつで使っているおもちゃの人や動物、木を触って遊ぶだけ。
葵はもちろんそばに居てくれるし、そのおもちゃの数が凄くて、見ているだけでも面白いから少しだけ遊んでいる
そして少ししたら葵と一緒に帰る
最近は少しだけ外に出る頻度が増えた
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