アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
106 side絢
-
side絢
「朝飯は?」
体調を崩してから2日。もう全回復したのに何故か俺はゆきの家に閉じ込められ明日の病院までは一緒と1歩もひかないゆきに諦めてベッドに潜っていた
「要らなーい」
「じゃあ昼は食えよ
作ってあるからレンチンして」
「ん。」
「行ってくるな。無理すんなよ
なんかあったら連絡。」
「はいはい」
必要以上に構われるの好きじゃないのに。
でもゆきが心配で色々やってくれているのは伝わってくるから突き放すに突き放せない
「あ、そうだ」
「なに」
「これ。似合いそうだったから」
あげる。
ぽい、と枕元に置かれる
何かと思いもぞ、と顔を出して見ればプレゼント包装なのか、物はすぐには見えず、紙袋に入っている
手のひらサイズくらいの包装
体を起こして開けてみるとそこに入っていたのはヘアピンだった
ただのヘアピンではなくて、シルバーピンに水色の石がついている
キラキラして、綺麗だ
「くれるの?」
「何かあげたかったんだけどどういうのが良いのか分からなくて。
これは絢に似合いそうだったから」
「なんで?」
「1ヶ月記念に、と思ったんだ。そうでなくてもなにかあげたい欲はいつもある」
「へー、そういうの初めて貰った」
「ね、付けて。」
仕事行かなくていいのかよ
嬉しそうに見つめてくるゆきに少し顔を逸らしてから答える
「どこにつけたらいい?」
ヘアピンとか、顔見えるから嫌だ
頭にその考えが浮かばなかった訳じゃない
けど、何となく嬉しかった気がした
つけて、とゆきに渡せば嬉しそうに「じゃあこっち向いて」と髪に触れた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
106 / 375