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「やっぱり似合う、ほら」
鏡を向けられ、見れば黒マスクに黒の眼帯、黒の服。唯一のカラーは髪の紫。そこに明るめのキラキラした水色は目立っていて、それが嬉しかった
ゆきから貰ったものをこんなに、誰の目にも触れるところに付けていられるのが。
ゆきのものです、って言っているみたい
もう俺多分ゆきのこと好きだから、そういう風にできるのが嬉しいと感じてしまう
…て、重い。キモイ。自分の思考回路キモすぎ、うわキモ、、
「嫌じゃなかったら使って」
「…あ、ありがと」
「ん。じゃあ仕事行ってくるな」
「いってら」
─────ガチャン。
あああ、自分キモすぎ、、!
何?
ゆきのこと好きなの?本気で?今更?
今更突然恋愛をしようと?
しかもこんなピンひとつで今までにないくらいドキドキしてる
もうやだ。柄じゃないにも程がある
うわぁ、、、
と、そんなことを思いながら寝落ちた
起きたら取っていないのだから当然だけど髪にピンがついていて嬉しくなった
ゆきのバカ、アホ、カッコつけ。
ピンに触れるとどうしようもない気持ちになって俺の心はあっけなくショートした
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