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109 初めての
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それからもうやだとそっぽを向く俺に「真慕の舌柔らかかった」とか言われて顔が真っ赤になった
「…やめて、よ」
「え、ごめん。バカにしてないよ
バカにしてないからねほんとに。ただ嬉しくて…ごめんね」
葵は俺がやめて欲しい、その気持ちを少し口にしただけであたふたと謝ってきた
「許してくれる?」
「…だめ。」
「お願い、もう言わないから」
しゅん、てしてる。
なんで俺の言葉1つでこの人はこんなに幸せそうにしたり落ち込んだり焦ったりするんだろう
「いいよ、許してあげる
その代わり、これのやり方…教えて」
「キスマ?えっと、教えるってなんか照れるね…待ってちゃんと調べる」
「調べなくていい…葵のやり方で」
じ、と見れば首を手で覆いながら目をそらされた
「分かんない」
改まると恥ずかしい、そう言って困ったように笑う
「ふふ、なにそれ。さっき付けてたじゃん」
そんな照れたみたいにされると俺まで恥ずかしくなる
さっき付けられたであろうキスマークを思うとじわ、と顔が熱くなった気がした
「吸う?みたいな
言葉にするとやっぱり照れるね。俺真慕になんてことしちゃったんだろ
…あ、医学的には内出血の部類でね、内出血ていうのはほら、痣とかさ。そういう部類になるの」
「難しそうだからやっぱいいや」
「付けてくれないの?」
「だってなんか恥ずかしいから」
「恥ずかしい、って思ってくれたの?」
「うん、思った」
「ふふ、そっか。じゃあまた今度つけてね」
「いつかね」
葵は満足そう。
この話はお終い。
ごろ、とソファに横になる。直ぐにふわりとブランケットをかけられた
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