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side絢
「へぇ、一緒に住んでるんだ
家だと菅野先生どんな感じ?」
「料理ばっかつくる」
看護師さんに聞かれ、家でのゆきの姿といえばキッチンで何かしら作っているイメージだ
何食べたいとかちゃんと食べろとか、栄養がどうとかとにかく食にうるさい
「うわ!料理男子なんですか」
看護師さんはキラキラした目でゆきを見る
俺は一応ただの患者だけどゆきがついてきたせいか、身内の診察みたいにわいわいやられる
「いえ、大したものじゃないです
凝ったのも作れないですし」
突然謙虚ぶったいい人モードに突入する
前はこの感じが気に食わなかったけど今は普通。
というのも二人でいる時に見せる姿も最初こそ腹黒すぎて無理と思ったが今はそれ程腹黒いものでは無いと思えているから、この優しそうな雰囲気出しも許容できる
「それでも凄いです。え、いつから一緒に住んでるんですか?」
「住んでるっていうか泊まるのが多いだけ」
でも本当に最近はゆきの家ばっかりだ
そろそろほかの家に行かないと迷惑かかるな
「そうなんだ
2人って仲良いんですね。何だか系統が違うので不思議です」
系統…
ゆきはどんな系統で俺はどんな系統なんだろう
お喋りをしながらも診察は進む
ゆきが診察室までついてきて俺が「別に。」と答える度に「この前こうなってました」とか「寝るのは朝の三時頃」とか一々密告しやがる
そのせいで医者に俺の体調や生活はもろバレだ
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