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その後ちゅーされた
触れるだけの優しいやつ
それだけだったけど、俺の心はもうそれでいっぱいだった
それ以上はもう、って程に。
その日は外には出かけなくて、結局家で寝て過ごした
そして今日は葵が仕事でいない
しかも帰りが遅くなるかもしれないと言っていた
俺はいつも通りケータイを弄っていたが、ふと、あることを思いついた。
それは「セックスの練習」だ
やるからには気持ちよくなってもらいたいし、俺もパニックを起こしたりはしたくない
葵との1回目はふわふわした優しいのがいい
葵がにこって笑って、俺で気持ちよくなってくれて、嬉しいって、言ってくれて、それで、終わったら2人でふわふわの布団で寝る。次の日はゆっくりでよくて、俺が先に起きてご飯とか作ってあげる
そういう、優しいのがいい。
その為には練習をしておく必要があるのではないかと思った
ケータイにはそういう目的のアプリが入っている
これは絢が勝手にインストールしたやつだ
「割といい」とか言って勝手にインストールされた時は何やってるんだこのメンヘラ、、と思ったけど今となっては少しありがたい
そういうアプリとか全く検討がつかないし店に行くのも勇気がいる
ネットで出会ってセックスして、縁を切る
というのは案外スマートでいいかもしれない
それを開けばたくさんの人達がそれを利用しているのがわかった
「名前、本名入れるのはやだな…」
そう思い、適当にaとかつけてみる
葵の帰りが遅い日…
今日はさすがに心の準備が出来ないから金曜とかがいいかな、、
金曜は割と帰り遅いことが多いし。
日付と時間、場所、性別を入力して待つ。
意外にも直ぐ反応があり、2、3件は直ぐにメッセージがきた
「ん〜」
どういう基準で選ぶんだろう
そもそも葵以外に触れられるのは嫌だ
せめて優しい人とかがいいかな、、
んー…
「ふ、ぅ」
気持ち悪くなってきて息をゆっくり吐いて一旦スマホを消す
…こんなんじゃダメだ。
葵の為に、頑張るんだ俺は。
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