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「最初は寝るためだった。今もそう。けど、もうそれだけじゃないのは自分でもわかってて…相手に気持ちよくなってもらって、だされて、初めて安心できる
そういう自分が、気持ち悪い…っ
真慕だって本当は気持ち悪いと思ってる
だから、あんなに泣いてた
もう、なんか…やめたい。のに…いつも俺ってこうなの、終わってから嫌になって、でもまたしたくなって、」
本音を口に出して泣いたことで落ち着いたのか、話しながらもぎゅうぎゅうと握っていた左腕への刺激は徐々に弱いものになっていく
「じゃあ、やめてよ。
絢言ってたよね、彼氏の言うことは聞くって。」
「……他の人との関係は禁止しないって言った」
「でもいつかやめて貰うとも言った
そのいつか、を今にしたい」
「でも…」
「俺じゃダメ?
絢が眠れないなら毎日だってする。入れられたくないって時は手でしてあげる。しなくても眠れそうだなって時は隣でただ寝させて。
ねぇ、お願い絢。
俺もお前も辛いじゃん、他の人と関係持つの。
絢のこと毎日抱けるなら俺は大喜びだよ?だって絢ほんと可愛いんだもん」
「…でも」
「絢?」
「昼とかにも、したくなる時、…ある」
「だから約束できないの?」
「途中でいきなり嫌になる時もある」
「じゃあその時はやめよう。1人で収まらなくなる俺の事見て笑ってくれていいよ」
「ゆきの、全部入れられないし」
「その内いれる」
「……ふは、怖いっつの。」
「絢が怖くなくなるまで俺なら傍にいれるよ。」
「……ほんとに、いいの?」
「いいよ。
むしろ嬉しい。お前のこと、独り占めさせてくれるの?」
後ろから手をぎゅ、と握れば細い指は折れてしまいそうで強くは握れない
いつもはその指に力が入ることはなくて、俺が指を絡ませるだけで。
「…いいよ。
させてあげる。ゆきとだけに、してあげる
しょうがないな、ゆきは…。」
小さな弱い声。
きゅ。絢が指を曲げる
絡ませていた指は直ぐに密着して、温度を感じる
絢はくるりと振り返ると、さっきまで泣いていた赤い目で少し小馬鹿にするような、楽しそうな、初めて見せてくれる掴んで離したく無くなるような可愛い顔で笑った
「あー…
大切にする。ほんと、何よりも。」
「……ニヤニヤしてるの、気づいてるから」
「可愛くてつい」
「はいはい、キモいキモい」
「え、何その新種のあしらい方」
その後リスカの痕を消毒させてもらった
少し嫌そうだったけど、どこか吹っ切れたのかちゃんと消毒と包帯をさせてくれた
「じゃあ行ってくるな。早く帰る。22:00くらい」
「ふ、それ早い?まぁいいや。いってら」
「もっと寂しそうにして」
「えーん。」
「雑か。」
やっぱり絢可愛い
もう既に脱がせたい。
「遅刻するよ?」
今日休もうかな。絢可愛すぎるし。
そんなことを思っていたら睨まれた
あー、もう。絶対20:00には帰る。
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