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138 side葵
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side葵
「まだ頭痛む?」
真慕と絢のあの1件から3日が経った
時間が経つと少し落ち着いたようで、思い出して泣くことも少なくなった
絢ともあれから少し連絡をとれたようで、もう今回のことは解決したんだけど。
真慕はあれから頭痛を引っ張っている
泣き疲れて眠ってしまって、次起きてから今の今までずっと痛がっている
最初は泣きすぎかな、と思って規則正しい生活を意識した。
深夜まで起きていない、逆に早すぎてもダメ。
それから食事も時間帯をしっかり管理。
とにかく体を正しく休ませることを最優先でしていたけど、どうやら泣き疲れの他にも原因があるかもしれない。
じゃないと3日も引きずらないでしょ。
「真慕」
「…ん、なに。」
面倒くさそうな返事。
それでも俺が入れるように少し端にずれてくれるんだから優しいよね
「可愛い。髪さらさら。寝癖ついてる」
ベッドに横になる真慕の隣に同じように横たわる
サラサラの髪がぴょこん、と跳ねていて可愛い
いつ見ても布団にいる時は髪の毛がぴょこぴょこ跳ねている
「頭どこ痛い?」
「…よこ。ドクン、ドクンってなる…」
「部屋は暗い方が楽?」
「うん…」
「それじゃあやっぱりこのままだね」
ストレスかなぁ。元々繊細な子だし。
よしよし、と抱きしめて撫でる
今回のことで思ったけど、やっぱり真慕は自分の考えを持ち始めている
絢とのメッセージを見ていて分かったし、話してみても分かった事だけど、俺とそういうベッドの上でのことをしたいと少なからず思ってくれていて、変わりたいと思ってくれている。やり方は少し違ったけど、トラウマも克服したいと。
それから、絢の事であんなに泣いて謝っていた
真慕は自分の心に少しずつ触れているのかな
本当は…いや、本当はって言い方はおかしいか。
真慕はずっと、小さな頃から優しい子だから。
優しくて控えめで、あまり自分の考えも言えないところがあるけど、俺が変えてあげたい
真慕が過去に囚われずに好きに振る舞えるのが、1番、嬉しいから。
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