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「何飲む?」
メニュー表を向ければんー、と悩み始める
うーん、やっぱこっち…いや、うーん。と中々に悩んでいて可愛いなぁなんて関係ないことを思う
「じゃあ…オレンジ120%ジュースにする」
「120って限界超えてるな」
「気になるから」
「おっけー」
店員さんを呼び、頼むと絢は「あ〜」なんて言いながら机に突っ伏した
「何、疲れた?」
「…め、……ちょー見えずらい」
「しんどい?」
あまりにも辛い様なら1度家に戻って休んだ方がいいだろう
中華はいつでも食べられるのだから。
「んー、いや。辛くはない。ただ見えずらい」
歩けないかも。なんてふざけたように笑いながら言うけど、それは誤魔化さなくてもいい自嘲的な笑いだ
帰ろうか?と聞いても首を横に振るだけ。
「目、瞑ってな」
せめてもと声をかければ素直に机に突っ伏した
それから絢は机に突っ伏したまま静かになった
「お待たせしました
こちらホットコーヒーとオレンジ120%ジュースになります」
店員の声で起き上がった絢の顔色はいつも通り。
少し目を使いすぎただけかな
体のことで気を使われるのは嫌だと言っていた
歩きづらいのなら手を貸そう。
体は辛くないと言っていた。中華も食べたいと。だったら今は手を貸す、それだけでもいいのかもしれない
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