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「120%ってこういうこと」
「これは確かに120ある」
オレンジジュースにはオレンジの粒と、それからコップの縁にオレンジがカットされて乗せてあった
「うま」
「よかった」
カフェでだらだらと過ごし、絢の少しだけ楽しそうな表情も見れたところでカフェを出た
目も回復したようで、もう気にした様子はなく「中華混んでるかな」なんてぼやいている
「予約してるからすぐ入れるよ」
いくら気にしないでくれとは言われても夜はまだ冷えるこの時期に身体の弱い絢を外で待たせる訳には行かない
「何か金持ちっぽいね」
「予約にお金はかからないからそれ偏見」
くす、と絢は楽しそう
最近よく笑顔を見せてくれたり、それからさっきのように辛くなると口にしてくれることが増えたように思う
そしてそれは俺が絢の心の中に存在できたのだと教えてくれているようで嬉しくなった
「ここ曲がったとこ。」
話していると時間はあっという間で直ぐに店の前までつく
もっと話していたかった、なんて柄にもなくそんなことを感じた
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