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「これは?」
「…黄色と黄緑」
「うん、大丈夫そうだね。
義眼違和感あったり外れたりとかない?」
「大丈夫」
光を当てられたり文字を読ませられたり、遠近感のテストとか一般的な視力検査
普段意識的に使わないようにしてる視力。
使おうとしても結局見えないのたけど、集中すると疲れるからあまり見ないようにしていた
それなのに視力検査なんて。
疲れるのは分かりきっていた
じんじんする目の奥。無意識に瞼を閉じて、頭に響く鈍痛を抑える
「うん、じゃあ目薬だけ出しておくから受け取っていってね
検査で疲れてると思うから無理しないように。
それといつも言ってるけど運転もダメね」
資料を持って戻ってきた医者の声ですぐに目を開けた
「車の免許ないです」
「そうだった」
昔から通っている眼科で「絢ちゃん何か可愛くなったね」なんて言われて苦笑いで返す
「水色のヘアピン可愛い」とまで言われて、俺がゆきと付き合ったことで変わっていることを他人の目から見ても分かるほどなのだと思えば何となくいたたまれない
いつも通り目薬を貰ってゆきの待つ車へ戻った
「おまたせ」
あまり詮索されるのは好きではないと前に言ったことを覚えてくれているのか「おかえりー」と言ったきりゆきは深追いしないでいてくれる
適当にこの後どうするー?なんて聞きながら車に乗り込んだ
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