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「真慕に今日は質問があるんだー」
先輩とここ最近ずっと話していること。
きっと今頃絢ちゃんも先輩に同じ質問をされている
あれから少しして夜ご飯のうどんをテーブルに運んだ
「質問?」
「そ。いい?」
ぎこちなく箸を持って、1本ずつ食べている
麺を啜れない姿はいつ見ても可愛い
「いいよ」
「じゃあさっそくさせてもらうね。
真慕は好きな場所とかある?」
「好きな場所?…場所は、考えたことなかった」
「海とか、山。それか都会ーって感じが好きとかある?」
「んー…場所、ばしょ…」
「特にはない?」
「うん。」
「じゃあ好きな食べ物とか気になっている事とかある?」
「…わ、かんない」
何故か途端に不安そうな顔をする
思わず手を伸ばして頭を撫でた
「大丈夫だよ?
あ、そうだ。真慕、ゆっくり何かするの好きじゃない?景色見たり、ぬいぐるみに触ったり。」
「そういうのは、好きかもしれないけど…なんで?」
「あのね、実は今度絢ちゃんと先輩と、真慕と俺。4人で旅行に行かないかって話してたんだ
だから行く場所とかやりたい事、聞いておきたいなって。
あ、でも無理矢理は連れていかないよ
2人が良ければにしよう、て先輩とも話してる」
「旅行…」
「どう?興味ある?」
「…い、行きたいっ」
両手を胸の前できゅっと握って、緊張しながらもすぐに返事をくれた
「ほんと?え、本当?うれしい」
先輩と話していた計画
それは4人で旅行…というか泊まりで遊ばないかという話
少し前から話していて、つい1週間だ。賭けに出てみた
それは月曜日と火曜日の有給取得。
土、日、月、火、と時間があれば体の弱いふたりでも楽しめるのではないかと計画していたのだ
先輩も俺も、無事有給取得に成功。
土曜日は準備、日、月で遊んで火曜日は帰宅後、体調変化の様子見。
つまり1泊2日の観光旅行
真慕も絢ちゃんもあまり遠くには行けないけど、気分転換になる場所なら近くにいくらでもある
真慕に話せば嬉しそうに頷いた
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