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「あ、先輩!」
翌日 お疲れ様です。と傍に寄ってきたのは葵
「どうだった?」
昼休みに遭遇した
嬉しそうな姿から真慕の返事の想像は予想できてしまう
「行きたいって言ってくれました
正直嫌がられる可能性の方が大きかったので嬉しかったです
絢ちゃんはどうでしたか?」
OK、と指で作れば嬉しそうに頷いた
「なんか初めてですよね、こういうの。
実は前にも誘ったことがあったんです
その時は真慕も外が怖くて出られなかったし、絢ちゃんも気にかかることが多かったみたいで結局行けなくて。
だから、真慕が外に楽しみを見いだしてくれていることとか、絢ちゃんが心を許してくれて遊びたいと思ってくれていることとか、何だか全部が嬉しいです」
絢は昨日、自分のせいで空気を壊す、みたいなことを言っていた
誰かと一緒にいる時、遊ぶとき、自分の気持ちよりも他人のことを気にかけるやつだから何となく昔の姿は想像できる
ほんと、生きるのが下手で弄らしい
今回の旅行、案外ふたりにとって大切な旅行かもしれない
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