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「…ゆきも寝るの」
もう夜中だ。寝室に来たということはそういうことだろう
いつものようにスペースを設けるため端に避けようとすると止められた
「まだ寝ない。顔色悪いから少し様子見てる」
「はぁ?いや寝なよ」
ゆきが俺の顔を見ていたってしょうがないだろ
別にそれに回復効果があるわけじゃない
「寝てる時も苦しそうだった
発作起きたらすぐ気づいてやりたいし。」
前髪をさらりと避けられ、首を傾げる
「…ほんっと、意味わかんないよ?」
別に俺の苦しい、にゆきが付き添う必要は無いのだ
薬は飲んでいる訳だし、もうどうしようもないじゃん。
それにお前は明日も仕事。
ここにいるだけの俺とは違う
早く寝た方がいいに決まっていた
「いいから。あれこれ考えないで。
まだ寝てなよ」
苦しいのしんどいな、なんて言いながら胸の当たりをまるでおまじないのように撫でられた
トントンと心地良いリズムに、俺の不規則な呼吸。
意識が沈んでくると無意識的に苦しさから唸るようにんー、とか、うーとか声が出てしまって、それをゆきは何も言わずに撫でていてくれた
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