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219 side絢 お気に入り腕時計と旅行の準備
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side絢
ゆきに4ヶ月記念としてもらった腕時計をベッドに横になりながら眺める
文字盤の部分が俺の好きな紫色。
深くて、キラキラした本当に綺麗な作り。
針はシルバーでそれもまた文字盤の紫に映えていた
付けやすいし、デザインも自分で選んだ訳ではないのに凄く気に入ってしまってゆきに思わず「ブランドどこ」とか「服とかも出してんの?」「靴は?」「時計専門の店?」とかすごく聞いた
腕につけるとそれだけでぎゅ、と心臓が熱くなるくらい嬉しかった
ゆきから貰えたこともこの時計が良くみえる理由でもあるのだろう
なんだかすごく嬉しかった
ゆきも「そんなに喜んでくれると思わなかった」と何をあげた訳では無いのに嬉しそうだった
「絢、そろそろ準備しよ」
「めんどくさーい。」
「楽しみにしてたじゃん」
「準備はカウントされてない
ゆきだってめんどくさい癖に」
「そうだけど〜…」
準備をしようしようと言いながら1日が経った
真慕と葵、ゆきとの泊まりでの遊びはついに明日まで迫っていた
ゆきも葵も車を持っているけど、ゆったりした大きな長時間でも疲れない車を明日朝いちにレンタカーで借りるらしい
それに乗って真慕達を迎えに行く
正直、楽しみだった
薬は変えてから今のところ落ち着いていて、発作の前兆の様なものもない
今回の泊まりがけでの遊びのことを医者にも伝えたからそれならこれがいいと今の薬をくれたけど、帰ってきて体が落ち着いたら1回薬を全て身体から抜いてみようかとも言われた
発作の薬はもちろん、飲むことになんの躊躇いもなくなった頭痛薬とか安定剤とか、1回身体から綺麗に抜いて、それで血とか諸々調べてそれから合う薬をもう1回…とか長々説明された
その話はゆきにもしていて「ちょっと辛いかもな」なんて頭を撫でられた
そんな事が控えていると思うと少し気も落ちるけど、それでもやっぱり楽しみなことに違いはなかった
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