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「おまたせー…あ、ごめん」
ガチャ、と突然開いた助手席のドアにビクリと肩が跳ねた
助手席を開けた張本人の絢も俺を見てびっくりして、それから思い出したかのように後ろのドアを開けた
「びっくりしたでしょ ごめーん」
後ろに乗りながらそんなことを言ってくれる絢に大丈夫と首を横に振る
2人してびくりと肩を跳ねさせたのが面白かったのか葵はくすくすと笑っていた
「真慕、これ2人にあげたら?」
「あ。うん」
言われて、ゆきさんと絢にシュークリームを渡す
「何?」
「これあげる
俺が選んだ。葵が買った」
ゆきさんはそれを聞くと財布を取り出した
葵に何かを言って、そしたら葵がぶんぶんと首を横に振って大丈夫です、って眉を下げて笑った
葵ってたまに動きが可愛い。
それから俺達もシュークリームの包装を開ける
車内に甘くていい香りが広がった
「…ぁ。」
美味しい。
絢はジャンクフード好きだけど、こういうのは嫌いじゃない?確認しようと絢を見て思わず声が出る
「なに、あんま見ないで。」
絢がマスクをとって食べてる
やっぱり今日もイケメンだ。綺麗。
「いいの?」
「何が」
「マスク。」
「別にいい。
てか真慕といるとき外してることあるじゃん」
「だって葵もゆきさんもいる」
「ゆきは趣味悪いから家ではマスク外してんの。
葵にも見られたことあるし。
て言っても嫌なのは嫌だからあんま見ないで」
そう言っているのにゆきさんは絢の顔ガン見だ
「うん、わかった。」
座り直して前を向く
「ね、美味しい?」
「甘い」
「ふふ、だろうなって思った」
「美味しい。ありがとー葵」
「俺が選んだんだよ?」
「真慕もありがと」
シュークリームはひんやりしていて甘くて、生地の部分はさくさくで美味しかった
食べ終わってからもうひと休憩。
俺は少し眠くて目を瞑っていた
葵はゆきさんと道の確認をしていて、絢は外を眺めていた
「じゃあそろそろ行こうか」
葵の声で車が動き出す
閉じていた目を開けてせっかくの外の風景を眺めた
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