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「次の信号を左で、そしたらしばらく真っ直ぐだって」
「ありがとうございます」
最初の目的地は宿。
そこに荷物と車を置いて、近くを散策しながら遊ぶ
宿に近づいてきて道が細かくなってくるとゆきさんがケータイのナビを見ながら道を言う
葵の運転は道が細かくなって人通りが出てきても怖い感じはしなくて、俺はただ変わらず外の景色を見ていた
もうそろそろつくよ、と優しく声をかけられて寄りかかっていた座席から体を起こした
それから少しして直ぐに宿らしき建物の前に車が停まった
「ついた〜」
「ここ?」
「そ。今日の宿
ご飯も美味しいって人気なんだよ」
運転お疲れ様、ありがとう。と言うゆきさんに俺も言った方いいのかなと便乗するように小さい声で葵とゆきさんにありがとうと言った
ゆきさんはお兄ちゃんみたいにぽん、と頭を撫でた
葵は俺の頭を撫でる時もそっとそっと触れてくるからぽんぽんとされるのはなんだか不思議
でも全く嫌ではなくて、面倒見が良いお兄ちゃんみたいだった
「…テレビで見るところみたい」
「実際、取り上げられたことはあるみたいだよ」
そうなんだ。
すごい。
「絢、ついたよ」
「…ん…」
「起きて〜」
いつの間にかまた眠っていたのか、ゆきさんが絢を起こしていた
今日の絢珍しい。
そもそも人前で寝たりとかもあんまりなかったのに。
よっぽど疲れていたのかな
それとも体調悪い?
いや、でも起きている時の絢は普通だった
あ。それか、車に揺られると眠くなってしまうタイプなのかな
「何うるさい…」
寝ぼけ半分で、自室の部屋で聞くような言葉に俺も葵も笑ってしまった
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