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少しして泣き止んだ真慕は目元が少し赤くなっていた
どうしたの、と聞いても首を横に振られてしまう
時計を見れば丁度あれから30分が経っていて、先輩に「すみません少し遅れます」とメッセージをいれた
直ぐに「来れる時でいいよ。宿の向かいの店にいる」と返ってきた
待ち合わせ場所の玄関ではなく店に入ってくれたという文は本当に焦らなくてもいいと言ってくれているようで、ありがとうございます。と短く返した
「真慕。」
「…ん、なに」
「ほんとに、俺がいるから大丈夫。」
絶対にもう昔みたいな思いはさせない
それは病院で真慕のことを好きだと気づいたあの時からずっと誓ってきたこと。
真慕はじ、と俺を見ると俯いて白い指をその柔らかい茶髪の髪に通しながら小さく口を開いた
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