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ゆっくりとまわったはずなのにあっという間に出口付近。
そこには少し出店が並んでおり、人で賑わっていた
アイスクリームに玉こんにゃく。焼きそば。
楽しそうな声で溢れている
観光地って感じでいいなぁ
そこを真慕が、じ。て見て「いい匂いあそこからする」なんて指を指して可愛いことを言うから直ぐに玉こんにゃくを買った
もきゅ、もきゅ。と小さな口で食べている姿はもう癒やしでしかない。
美味しいね、と言えば「うん」と嬉しそうに頷いてくれる
「ゆきも食べたら?」
「待って。もうちょっと眺めさせて」
順調に食べ進めている真慕を見ていたら隣からおかしな会話が聞こえてきた
「マジでやめろ」
「写真撮っていい?」
「だからっ」
「ふは、ごめんごめん。」
絢ちゃんは椅子には座らずに人気がない方を向いて食べていた
俺達からも背中になって顔は見えない
先輩は「こっち向いて」なんて言いながらスマートフォンを片手に構えている
ついに絢ちゃん怒られたようで笑いながら頭を撫でていた
「ゆきさん面白い」
「絢ちゃんの顔も大好きなんだって」
「さっきゆきさんのケータイのロック画面、絢の寝てるとこだったの見えちゃった」
「ふふ、そうなんだ」
怒っているとはいえ、それによって顔色が悪くなったり体調が悪いような感じはなくて、ふたりの関係は順調なんだなとお節介なことを思った
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