アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
241
-
「…っはぁ」
席に着くと思わずオジサンみたいな声が漏れる
じんわりと椅子に身体が溶けていくようだった
「絢、何食べる?」
真慕とはよく外食をしていた
夜に会ってBARで適当に飲むことが殆どだけど、たまにファミレスで時間を潰す時もあって、真慕は慣れた様子でメニューのジャンルを声で教えてくれる
「ありがとー
んーどうしよ。真慕は何食べんの」
「迷ってる」
葵は?なんて聞かれて目が合ったのが嬉しかったのか「どうしよう、パスタ系かなぁ」と言いながらも思い切りにやけている
隠してるつもりなのか、はなからそのつもりはないのかは分からないけど思い切り頬が緩んでいる
「ゆきさんは?」
ほんとに真慕にとっては日常風景なんだろう
気にした様子なんて一切ない。というかそもそも気づいていないのかもしれない
横の旦那のデレ具合に。
「俺は消化がいいもの」
「ふは、そういうジジイみたいなのやめて」
聞こえてきた声に思わず笑ってしまえば「絢も消化いいのにしよ」なんて巻き添えをくらう
結局真慕はオムライス、葵はパスタ、俺とゆきはうどんを頼んだ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
241 / 375