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「じゃあ大体18:30とか19:00くらいですかね
また近くなったら連絡って感じで大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう」
いえいえ〜なんて言いながら葵は真慕の頭を確かめるように撫でている
ご飯を食べて宿に戻ってくるまで、
宿に戻ってからゆきと話している時、
葵は常に真慕を気にかけていることがわかって、真慕には葵がいないとダメなことは話を聞いていて薄々気づいていたけれど、こんなにも大切そうに一緒にいる姿を見ると、葵だって真慕が必要なんじゃないかと思った
真慕は葵がいないと料理も掃除も、お金だって作れないから住む家もない。
けど葵は真慕が居なくてもきっと料理も掃除も仕事も何でも1人でこなせる。
そう思っていたけれど実はそんなことないのかもしれない
…お互いが必要な関係。
「ぼーっとしてどうした?部屋行こ」
いつも通りの落ち着いた声。
適当に頷いて開けてくれた部屋に入る
俺はきっと、ゆきがいなくたって今まで通りに過ごせるのだろう
ネットを使ってヤり目的で会って、金をもらって。たまにそれ系の店を手伝ったり、短期で適当にバイトしながら給料を貰った次の日にバックレれてやめたり、また始めたり。そしてまたネットを漁ってやって。
またその次の日もヤったり、して。
そんな生活。
「横になるよね?着替え出すよ」
こんなに優しい人だけど、俺は別にゆきが居てもいなくても、変わらないんだろうな
何だかそれってすごく…
「なーに、どうしたの」
「っわ、なに」
突然脇に手を入れられ体を持ち上げられたかと思ったら膝の上に降ろされた
後ろからぎゅ、と抱きしめられる
「それはこっちのセリフ。どうした?言ってみ」
「別になんでもない」
俺の考えていることはいつも他人を不快にさせる
今考えていたことだって、ゆきを傷つける言葉だ
「言ってみたらいいのに」
「いい」
まぁ無理には聞き出さないけどさー。と拗ねたように体をきついくらいに閉じ込められる
ついこの前だ。
病院でたまたま真慕を見かけて、その花が咲くみたいな表情を見てしまって苦しくなって。
今抱きしめてくれているゆきにも体を開いた覚えはあってもあんなに可愛い顔で笑えた覚えはない
あー、ダメだな
すぐに感傷的になる
「着替えさせていい?
無視してると脱がせるよ。いいの?」
服の中に手を入れられる
真慕だったらこうして突然服に手を掛けられたら照れたりする?
俺はこんなことにばかり慣れてしまって可愛い反応ひとつできない
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