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246 side葵
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side葵
「ね、真慕。
さっきはお昼寝しよう、なんて言ったけどさ、俺のわがまま聞いてくれない?」
「わがまま?」
部屋に戻り、あった急須で一緒にお茶をいれた
俺が茶葉を入れて葵がお湯をいれた
それを飲んで外の景色を眺めていたら葵が嬉しそうに正面に座って首を傾げる
「そう。俺とふたりでもう少し外まわろう?」
「え」
「お願い。すこーしだけ。」
びっくりした
葵がまさかそんな事を突然言ってくると思わなかったから。
葵はいっつも俺を優先に考える
「無理はしたらダメだよ。」とか「したいことある?」「欲しいものはない?」「疲れてない?」って、そういうのばかり。
いつも俺のこと。
葵はどうなの、って思うことも最近はあって、だから葵から「お願い」なんて言ってお昼の外に突然誘われたのはびっくりした
でも今回は旅行できている訳だし、本当に突然とか、そういう訳では無いんだけど。
「真慕〜」
「ふふ、いいよ。ついて行ってあげる」
嬉しい
葵が俺にお願い、って、葵がしたいことに誘われるのは。
「ふふ、それ可愛い」
何が。
葵は直ぐに俺の事を可愛い可愛いって…
じ、と睨んだら「なにー?」なんて笑顔を向けられて睨んでいることにさえも気づいて貰えなかった
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