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「熱くない?」
「全然大丈夫」
その後、約束通りアイロンをして貰った
優しく丁寧にやってくれているのが分かってそれだけでもう充分だった
完成度というより、優しくやってくれたこと自体が嬉しいっていうか…いや、乙女か。やめろこの思考回路。
「じゃあ行こうか
館内はこのスリッパで移動していいんだって」
綺麗に整えてくれた髪をさっそく撫でて崩される
「じゃー俺もそうする」
部屋を出ると「客室と大浴場が2階。あとは全部1階だって」と、流石3時間も宿の説明を読んでいただけある分かりやすい説明を受ける
「アイスは大浴場の横にコーナーあるから自由に、っていう形式らしい。
今日露天風呂入る?それとも室内露天風呂にする?」
「ゆきはどうするの?」
ゆきに合わせるよ。
こういう大きいこと決めるの苦手だし。
「俺はせっかくだし大浴場行きたいけど、どっちにしても絢と入りたいから好きな方選んでいいよ」
「じゃあ大浴場にしよ」
「嫌じゃない?」
「なにが?」
「知らない人と同じ空間になるかもしれないから
マスクとか眼帯もとるでしょ」
「大丈夫。」
まぁ進んでは選ばないけれど別に全く無理とか、そこまでではない
ゆきが大浴場の方がいいと言うなら俺もそうする
話しながら1階に降りた
1番そばにあったお土産コーナーに入って、関係ない話をしながら商品を見ていく
色々なものが陳列していた
「これ冷蔵庫に貼るか」
「そういうの買いだしたらキリ無くない?」
ゆきが手に取っているのはこの宿の綺麗な外観写真を手に収まるくらいの小さなマグネットに収めたもの。
「それは確実にあるな
どこか行く度に買うようになる」
それを棚に戻して今度はご当地のゆるキャラぬいぐるみをもってる
ねぇ、それどういう気持ちで選んでるの?
ぬいぐるみとか柄じゃないでしょ。しかも正直あんまり可愛くない
口には出さないけれど内心そんな失礼なことを思う
ゆきの後ろについてだらだら歩いているとトントン、と背中を叩かれた
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