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「そうなんだ
絢ちゃん気にならないタイプだと思ってた」
「気にならないって言うか見えてなさそう」
「流石になんかいるなっていうのは分かるじゃん」
「分かるんだ」
真慕失礼だから、なんて少し怒ったような表情は作りつつも楽しそうにしている
BARで呑みながらの話題は今『虫は大丈夫か』というものになっていた
入ってから少し時間が経っていて、常に話していていいBARの雰囲気は宿での食事とはまた違った楽しさがある
葵と絢は無理派。
俺は大丈夫で、真慕は傍にさえ来なければ放置して葵に退治してもらう派。
こうなってくると葵が大分追い詰められるが、殺虫スプレーや虫除けを駆使して対応することで不可能を可能にしているらしい
「G見たことある?」
「絢あるの?俺ない」
「うん、前ホテルに出た」
「ホテルってそういうのあるの?
全部屋 繋がってそうだからすごい数居そうだね」
「やめてグロすぎ」
「でもほんとにそんな感じしない?」
待って。もうこの話題やめよう?と顔の前で小さくバツをつくる葵に真慕が「やなの?」なんて悪戯っぽく笑う
それでも何だかんだ言って2人は嫌ならやめようとすぐに話題を切り上げた
「そういえば絢髪色入れ直したでしょ」
「え。わかる?」
髪色には命かけてる、なんて言っていた絢。変化に気づいて貰えたのが嬉しかったのかパッと真慕を見た
「分かる
前回より少し青強まった気もする」
「天才?
なんでわかんの?すげー嬉しい」
そこから話題は少しずつ変わっていき、真慕の髪が1番ピンクがかっていた時期というものになった
「明るいピンクアッシュにしてた時あったよね」
「…あったかも」
「それ俺知らない。初めて会った時既に茶色強めだったし」
「だって結構前。5年前とかかな…忘れた」
「ピンク髪の真慕の写真あるよ、100枚くらい。見る?」
「そんなにいつ撮ったの?消してよ」
真慕は短文でさっぱりした言葉を落としがちだけど、雰囲気が柔らかいから突き放したような感じは受けないし、寧ろ隙あらばただイチャついているようにしか見えない
「そろそろ戻ろうか」
入店から結構時間も経ち、色々な話もできた
真慕と絢も少し酔いが回ってきたので、そろそろ切り上げようかと葵と話してから席を立つ
会計を済ませ、来た時同様2人の後ろを歩く
少し冷たい風が頬の熱を冷ましていくようで心地良かった
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