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sideゆきひろ
「真慕大丈夫だったかな」
日頃の隠していた気持ちを言葉にしたことで不安な気持ちが膨らんでいた不安定なタイミングだっただけに、絢のケアも忘れてはいけないと行為後の風呂もそれに徹した
「俺の経験上は大丈夫」
「そう?それならいいんだけど」
落ち着いてきたところで、心配は真慕に向いていた
絢を思って言っている訳ではなく、本当に大丈夫だろう
葵の言葉も聞こえていたし、絢がごめん、と謝りに顔を覗かせた時も怯えていなかった
受け答えもできていた。
あの調子ならパニックには陥らないだろう
「葵もいるしきっと大丈夫。うん、そうだ」
真慕が大丈夫なことを自分に言い聞かせる姿は必死な絢には悪いが可愛い
髪を乾かしてやり、目薬をさす
一段落するといつものスマホゲームタイムに突入したのでそれを見届けてから、正確な情報を伝えるべく葵に謝罪とそれから真慕の様子をメールで聞く
少しして直ぐに返信がきた
『大丈夫です。今はもう眠っています
絢ちゃんもびっくりさせてしまってすみません、ゆっくり休ませてあげてください』
と、その後にシロクマが焦っているスタンプが送られてきた
「真慕、大丈夫だった。今寝てるって」
「ほんと?よかった」
絢も今日は早めだけどそろそろ寝かせようか
睡眠浅いし、寝るまでに結構時間を要するタイプだから。
明日もあるし、今日は結構泣いていた。疲れただろう
早く寝るに越したことはない
「寝るか」
「え、早い。まだ夕方」
「日が沈んでから5時間は経ってる」
ほら、と誘導すると渋々ついてきてくれて、布団に横にすることに成功
綺麗な髪を撫でるとなんとスリ、と頬を寄せてきた
子猫みたい
こんな反応をされたのは初めてで、堪らなくなって抱きしめたら「やだ」と冷たい声が返ってきた
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