アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
287
-
「え、すごい」
思わず出た声は絢とハモった
中に入った俺らの目の前には葵の身長さえ優に超える大きな人形がひとり、真ん中にこてん、と座っていた
その細かい作りやこの配置に思わず「すごい」なんて単純で、でもどこまでもその感想が似合う人形だ
その人形を囲うように色々な種類の人形やぬいぐるみが壁にそって配置されている
そこをゆっくりと回って説明を読んだり、触れたり動かせたりするらしい
さらに奥に行くとお土産のコーナーがあるようだった
…これは、控えめに言っても、楽しい。
一気にテンションが上まできた
早速回りたい俺に対して絢はこの大きな人形があまりにも衝撃だったらしくその周りをうろうろして上を見たり下を見たりしている
作りは本当に細かかった
布や綿は使われておらず、その全てが細い木や糸、歯車。
それなのに柔らかそうで、更には優しい印象まで受ける
「写真OKだって。」
ゆきさんにそう声をかけられ、さっそく写真を撮る姿をみると興味があるんだなホっと安心した
だって、ここは俺の行きたいところがあまりにも反映されすぎた場所だったから。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
287 / 375