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「さっき真慕からいいこと聞いちゃったんだけど」
早速ゆきさんはからかうような、嬉しそうな表情で隣に座った絢をみる
ゆきさんは葵のように柔らかい雰囲気があったり、言葉がゆっくりな訳じゃない。
会話のテンポも早いし、雰囲気もさっぱりしてる。
初めて会って、話を聞いてくれた時は丁寧な人だと思ったけど、それは仕事の時だけみたい。オフの時の言葉使いは男の人って感じ。
それでも、絢を見る目が優しすぎて言葉にしなくてもその感情は滲みでているようだった
「…な、なに。
なんか企んでそうな顔してる」
対して絢はジト目をゆきさんに向けた
「ふ、別に企んでないって」
「ほんと?」
「ほんと。
絢が俺にいいものくれるかもしれないって話聞いてたの」
「いいもの?」
「これくらいの」
ゆきさんが指でストラップのサイズを示すと絢は何故か真っ赤になった
そんなに恥ずかしいことなのかな
「い、要らなかったら別に押し付けようとかは思ってなくて…っ
もし欲しいって言ったらあるから、だから別に無理にとは言わない、ほんとに俺が勝手にしただけだから…」
絢はたまに凄く繊細なところがある
不安そうに焦る絢に「凄く嬉しい。はやく頂戴」なんて急かす姿にホッとする
絢もその言葉に安心したのか不安そうな顔が和らいだ
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