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「2日間ありがとうございました
絢ちゃんもありがとうね。また機会あったら遊ぼうか」
葵はいい人だよなほんと。
つくづくそう思う
まだ俺が恋人を取っかえ引っ変えしていた頃もよく気にかけてくれたし、夜中に謎に病み散らかして2人に会いに行った時も嫌な顔ひとつせず家に入れてくれた
話も聞いてくれたし、無理しないでいいんだよって沢山言ってくれた
ゆきと付き合うと伝えた時も嬉しそうにしてくれた
真慕は友達だと思っていて、1番はやっぱり真慕だけど、今回葵と出かけられたことも良かったと思う
真慕と葵とゆきと。
この人たちとの思い出ができたことが嬉しい
また、があるのならそれは素敵な事だと思う
小さく頷けば葵も満足そうに頷いた
「真慕もまたね。またすぐ遊びに行くー」
「ん。待ってるね」
2人と別れて車に戻れば、無意識に緊張が解けたのか ぶわ、と溶けていくように力が抜けた
「おつかれ。家帰ったら寝るか」
さら、と梳かれた髪。
ゆきの横顔を見ると無性に心臓がぎゅ、と痛くなる
「……くっついて、寝たい。」
ゆきは、誰よりもそばにいて欲しい
2日間4人でいたからか、そんなわがままがつい口を滑る
「繋がったまま寝たいって?」
「っ、そんなこと言ってないバカ!」
バカ。ほんとバカ。
「嘘だって。あんまりにも可愛いこと言うから」
「言ってない」
謎の恥ずかしさに手にしていたスマホを弄る
ゆきは大切なものに触るみたいに頭を撫でてきた
恥ずかしくて小言をいえばクスクスと笑うばかり。
2人のマンションを後にしたのは少しの時間が経ってからだった
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